路地裏で泣いてたら…【歌い手】

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Aside 〜過去編〜

『お母さんっ！』

「A…？｣

『そうだよお母さん!!Aだよ！』

「最後に、Aの顔が見られて良かった…｣

『何言ってるの！最後だなんて言わないで！』

「ごめんね…」

『お母さん!!』

「お父さんの事、よろしく…ね。」

『おかあさああああん！』

その日から優しかったお父さんは変わってしまった。

「くそっ！」

『痛い、痛いよお父さん！』

「うるさいっ！母さんはお前のせいで死んだんだ！」

『え…なんで私の…？』

「母さんはお前を産んでから具合が悪くなった！お前が生まれてきたから、母さんは。」

『私のせい…？』

「あぁ、そうだ、お前が母さんを殺したんだ！」

『私が…殺した…』

「そうだと言ってるだろ！黙れ！」

私が…殺した？お母さんを…私が…ワタシがコロシタ…

学校に行く気になんかならなかったけど、行かなきゃお父さんに殴られるから、なるべく傷がバレないようにしてから行った。

でもすぐにバレた。

A「わっAちゃん！その傷どうしたの！｣

B「ほんとだ、酷い…すぐに手当してあげるね！」

AちゃんとBちゃんは事情も聞かずに手当をしてくれた。

A「…何かあったら言ってね」

B「相談ぐらいは乗るからね。」

『Aちゃん…Bちゃん…』

私は本当にいい友達に恵まれたと思った。

家では殴られても学校に来たら友達がいる。学校には居場所がある。それが嬉しかった。

でもそんな友情なんてすぐに壊れた。

『Aちゃん、Bちゃん！何してるのー？…なんで』

そこには私のお財布からお金を取り出すAちゃんとBちゃんが居た。

A「あ…Aちゃん…｣

B「これは…その…」

「おーいA、B？金取り終わったー？うっわもうバレたのー？」

B「すみません！」

「んーじゃあお仕置き。お前らこのカッターでAの腕切って？」

A「え…」

「出来ないのー？じゃあお前らも一緒にいじめちゃおうかな？」

B「やります！」

『え…Bちゃん？何言ってるの？』

B「ほらA！こいつ抑えて！」

A「ほんとにやるの？」

B「いじめられたいの?!」

A「…分かったよ！」

『やだっ！離してAちゃん！』

カチカチカチ…

カッターの刃を出す音がする。

『やめて…お願いやめてBちゃん…』

B「ごめんねぇAちゃん、でもやらないと私がいじめられちゃうから。｣

『やめてえええぇぇええええ』

*****
怖い感じですが大丈夫でしたか？次もちょっと怖いので気をつけてください！

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