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026*° ページ26

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裕「ないな……。 俺、受付の人に聞いてみる」





A「うん、ありがとう……」




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バスを降りてから30分くらい探し回ったけど





ストラップは見つからなかった



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それから数分待っていると




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裕「A! あったって!」




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裕太が満面の笑みでストラップを私に渡した




それを見た瞬間、視界が潤んで


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A「ほんとだ……っ。 ありがとう……ゆう、た……ッ」




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涙が溢れて来た、私




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裕「え? え? 何で泣いてるのぉっ?!」




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裕太は焦ったように私の隣に座って





背中をさすってくれた



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私はただ、





『嬉しいから……』って今の気持ちを言ったんだけど



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その"嬉しい"は





北山先輩から貰った大事なストラップが見つかったから





なのか





裕太が一生懸命、私のためにストラップを探してくれたから




なのか、分からなかった



.





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きっとどっちもあったんだと思うけど





心の何処かでは後者の方が大きいんじゃないかって思った




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でも私が好きなのは北山先輩だから




そんなはずないって自分に言い聞かせたんだ



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この時の私は北山先輩のことなんて



何も知らないのに……




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作者名:しょーみつしょ。 | 作成日時:2014年8月4日 9時

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