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裕「ないな……。 俺、受付の人に聞いてみる」
A「うん、ありがとう……」
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バスを降りてから30分くらい探し回ったけど
ストラップは見つからなかった
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それから数分待っていると
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裕「A! あったって!」
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裕太が満面の笑みでストラップを私に渡した
それを見た瞬間、視界が潤んで
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A「ほんとだ……っ。 ありがとう……ゆう、た……ッ」
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涙が溢れて来た、私
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裕「え? え? 何で泣いてるのぉっ?!」
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裕太は焦ったように私の隣に座って
背中をさすってくれた
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私はただ、
『嬉しいから……』って今の気持ちを言ったんだけど
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その"嬉しい"は
北山先輩から貰った大事なストラップが見つかったから
なのか
裕太が一生懸命、私のためにストラップを探してくれたから
なのか、分からなかった
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きっとどっちもあったんだと思うけど
心の何処かでは後者の方が大きいんじゃないかって思った
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でも私が好きなのは北山先輩だから
そんなはずないって自分に言い聞かせたんだ
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この時の私は北山先輩のことなんて
何も知らないのに……
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作者名:しょーみつしょ。 | 作成日時:2014年8月4日 9時