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V.S
「もっと強い毒？……そんなの、聞いたことないわ」
『ま、俺とデイヴが新しくつく「ん"んっ」……今のオフレコ。まぁ、あんまり知られてないからね』
色々と準備をしながら、ルイス先生が口を滑らす。実験室の前の方からクルーウェル先生の咳払いが聞こえた。その音に肩を跳ねさせ、ルイス先生は人差し指を口に当てる。
この間の実験室半壊事件といい、今の発言といい。この人たち、かなりヤンチャなんじゃない？
アタシの視線に気付いたのか、ルイス先生が肩をすくめる。気付けばクルーウェル先生がすぐ近くまでやってきていた。
「仔犬ども、実験の手を止めて此方に来い。……シェーンハイト、お前は特に見ておけよ」
言われなくても、と笑う。こんなチャンス、みすみす逃すつもりはないわ。
クルーウェル先生の言葉に、生徒たちがわらわらと近くに集まってくる。アタシの近くにルークとケイト、トレイが来た。
『え、俺見られたら照れるんだけど。恥ずかしっ、ねぇ！！だから痛い！！』
「さっさとやれ」
きゃ、と頬を隠す素振りを見せたルイス先生の頭をクルーウェル先生が思い切り叩く。小気味良い音が高らかに響いた。
『分かったよ』と頬を膨らませながらルイス先生は実験服の袖をまくる。それから、一度目を閉じて大きく深呼吸をした。
ルイス先生の集中力が高まっていくのが、なんとなく分かる。思わずアタシは息を止めていた。
『……よし、やれる』
ぱちりと目を開け、ルイス先生が赤の小瓶を手に取る。蓋を開け軽く匂いを嗅いで、釜に材料を入れていく。え、ちょっと、計量しなくて良いの。
目を見開くアタシに、クルーウェル先生が笑う。その間にもルイス先生は緑の小瓶、アタシが取ってきた材料を釜に入れていく。全部、入れ物から直接。
錬金術なんて、材料が少し多かったり少なかったりするだけで大惨事を起こす可能性があるのに。計量しても、ミリグラム単位で間違うこともあるのに。
やがて、ルイス先生の前の釜には緑色の液体が完成していた。……凄い。
『ここまでが、皆も知ってる痺れ薬の作り方。……とはちょっと違って、それぞれの材料のグラム数が変わってる。悪用されると困るから、どう変わったかは言わないけど』
皆がするとは思わないけど、と付け足してルイス先生はクルーウェル先生に手を出す。首を傾げると、クルーウェル先生はいつの間にか手に持っていた齧歯類の髭を、ルイス先生に差し出した。
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あいらいん - なんでこれ公式じゃないんだろうって思うくらい好き (2023年4月4日 10時) (
レス) @page43 id: c168593882 (このIDを非表示/違反報告)
硝子ーtengitune.(プロフ) - このラジオに出れるなら私は最近泣いたの所に「プリ〇ュアで泣いた」って言いそう (2021年9月25日 20時) (レス) @page36 id: 04fcd4138c (このIDを非表示/違反報告)
チーズ鍋 - 碌無者さん» 完全な手違いですね……。消そうと思っていた方じゃない方を消してしまって……。ありがとうございます(ﾉД`) (2021年9月24日 7時) (レス) @page1 id: 067328da22 (このIDを非表示/違反報告)
碌無者(プロフ) - あんなに書いてらしたのに続編が消えていて……手違いでしょうか？ ご愁傷さまでございます。 (2021年9月24日 1時) (レス) @page50 id: 0a4b7a6801 (このIDを非表示/違反報告)
？？？ - 了解です！頑張ってください (2021年9月23日 22時) (レス) id: ae4d7ce9d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チーズ鍋 | 作成日時：2021年9月6日 22時
