その彼氏、過保護につき！【紫】

配信 ページ5

なーくんは私を一体、何歳だと思ってるんでしょうか。


「こら、A！もう寝なさい」


「今からなーくん、配信するんでしょ!?まだ１０時だし」


配信始まる前の曲が流れている時間。
１０時だから寝ろって言うなーくんVSなーくんの配信が見たい私の攻防戦。
私は小学生か。


「夜遅いの。配信が終わるまで起きていてほしくないの」


「やだ」


なーくんは怒らないって知ってるから抵抗する私。


「お願い！」


「もう〜わかったよ〜···」


脱力したように部屋に行った。




なぜかなーくんの膝の上にいる。
私を１人にしたくないらしいです。


「苦しい···」


なーくんが力いっぱい抱きしめるから、思わず声が出た。


‹え、なになに？›

‹誰かいる？›


「実はね〜今日はねスペシャルゲストがいるんです！」


え!?もしかして私も配信に出る感じ？
そんな心配とは裏腹ににこにこで話すなーくん。


「いっちゃんでーす！」


‹マジで!?›

‹やった〜！›


「あ、久しぶりでーす。いっちゃんでーす」


いちご···いっちゃん。センスない？うるせぇ((


「オレの膝の上にいます」


‹ヤバい！ラブラブだなぁw›

‹いいなぁ›


「なーくんが寝ろってうるさいんで反抗した結果こうなりました」


‹そうなのww›

‹なんか安心···›


「声がいつも通り気だるそうですね、ってコメントあるよ」


「なにそれ。私、褒められてんの？けなされてんの？」


こんな感じで始まった配信。
大丈夫か？

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