その彼氏、溺愛につき！【青】

莉犬くんは彼女が欲しい ページ7

「折紙〜！彼女欲しいよー！」


目の前には犬耳と尻尾が本当に見えるんじゃないか、というくらい小さくて可愛い彼。
そう、莉犬くん。
別に彼は酔ってる訳ではなくて。
いつも通りなんですよね。
最近はそれしか言わないようになっている。


「ごめんね。私じゃ力になれそうになくて···」


「ですよねー」


明らかにしょげている様子の彼。


「さとみくんは？」


「さとみぃ？あいつに？」


「恋愛の神ですよ？」


「···ざどみぐぅぅん」


私がさとみくんの名前を出した時点で電話をかけていたらしく、


「彼女欲しい〜！」


早速助けを求めている。


『あぁ？そんなこと言ったって、まずは好きな子つくんなきゃだろ？』


「いないから困ってるんだよぉぉ！」


莉犬くんに似合いそうな女の子···
一旦、好みのタイプとかは置いといて。
うーん莉犬くんみたいに少し抜けている子か、しっかり者の美紅ちゃんみたいな···子···
美紅ちゃん？


「美紅ちゃん！」


「へ？美紅？」


急に美紅ちゃんの名前を出されてキョトンとしている。
可愛い···


「そーだよ、莉犬くん！彼女候補の女の子こんな近くにいたよ！」


『だってよ。オレ寝るわー』


自分の出番はないと感じたのか、そそくさとさとみくんは電話を切った。


「美紅が彼女候補？」


「···莉犬くんに似合いそうだなと」


「なーんだぁー」


脱力したようにソファに莉犬くんは寝転んだ。


「んまぁ、確かに美紅可愛いししっかりしてるし···」


とかなんとかぶつぶつ言い出した彼。
応援します。
私も自分の発言に責任持たなきゃなあ。




(そうだそうだ！byさとみ)

(すいません)


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思ったんですけど、この子色んな人に可愛いって言い過ぎですね。
ころんくんが嫉妬するの分かるわあ。

美紅ちゃんが出てくる話も近いうちに出しまーす。結構サバサバした女の子です。

次の話はみんな大好き王様ゲーム···？
お楽しみに!!

作者通りまーす　またまた追記‼→←なーくんはこう見えて社長2

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