疲れた時には『sweets』を…♪�� ページ37
『清海A』
「着きました！ ここですよA！」
『ん〜？ ああ、そうだな』
重いまぶたを擦り、私はあくびをする。
そんな様子を、司は上品に笑って私の手を引いた。
「しょうがないですね。今日は司が『Escort』いたします……♪」
『ふぁあふ、それは嬉しいな……』
正直、めちゃくちゃ眠いし。
司はまるで妹にするように私の頭を撫でて、軽い足取りで店内に入っていく。
店内には、やっぱり『あの割引券』の影響なのか近い距離感の男女が多く来店していた。
「いらっしゃいませ！ こちらのお席へどうぞ！」
元気な声が特徴の綺麗なお姉さんが案内してくれる。
こぢんまりとした隅っこのテーブル席に、私と司は向かい合って座った。
「今日は、『カップル割』をご利用でしょうか？」
「へっ？ 『Couple』……!?」
『司、あの割引券出せよ。』
「えっああはい！」
おろおろとしながらも、割引券を店員のお姉さんに渡すと、うんうん、とうなずいて、お姉さんは私たちにカラフルなメニュー表を差し出した。
「はい、『カップル割』ご利用のお客さまですね！ メニューはこちらになっております！ ご注文がお決まりになりましたら、そちらのベルを鳴らしてお申し付けください！ ではごゆっくり♪」
お姉さんの丁寧な説明が終わり、奥の方へ歩いていく。
私たちの間には気まずい沈黙が流れた。
『あー、司気づいてなかったのか？』
「ゔっ……はい、『割引』のところにしか目がいかず……」
『っふは、何だよそれ……！』
「くぅっ！ 馬鹿にしてますね！」
『してない、してないってっ！』
怒り出しそうな司を宥め、『ほら、メニュー見ようぜ？』と他のことに話題をそらした。
司はキラキラとした瞳でメニュー表を眺める。
「Cakeも捨てがたいですが、このParfaitも美味しそうです……！ しかししかし、Pancakeが有名な店で頼み損ねるなんて司には……！ あっこのSherbet美味しそう……♪」
『そんな食べると腹壊すぞー？』
「Aも一緒に選びましょう！ 楽しいですよ！」
机にメニュー表を広げてふたりで顔を突き合わせる。
特に甘いものが好きとかでもないけど、お腹いっぱいに食べるのも楽しいのかもな……
『んじゃあ私このパフェ食べるから、司はパンケーキとシャーベットな。ケーキはテイクアウトすれば良い。』
『分けてやるよ』と笑うと、司も満面の笑みを浮かべてくれた。
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生しょうが - 澪。さん» 同感です…！楽しみにしてもらえて嬉しい限りです！更新頑張ります！ (2022年9月4日 22時) (
レス) id: 1856a8e0e6 (このIDを非表示/違反報告)
澪。(プロフ) - 司くんは丸いぐらいが可愛いですよ、😌 いつも投稿楽しみにしてます！身体には気を付けて頑張ってください〜🔥 (2022年9月4日 20時) (レス) @page38 id: ebb5373f91 (このIDを非表示/違反報告)
生しょうが - 一織さん» コメントも応援もありがとうございます！ぜひぜひ楽しんでいってください！ (2022年8月18日 22時) (レス) id: 1856a8e0e6 (このIDを非表示/違反報告)
一織(プロフ) - 続編おめでとうございます！これからも楽しみに読ませていただきますね〜！ (2022年8月18日 21時) (レス) @page4 id: a117ee3fb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：生しょうが x他1人 | 作成日時：2022年8月18日 13時
