月の中の兎�� ページ3
『清海A』
『おはよー翠。』
「おはよ。今日も生徒会だったの……？」
『そうそう。あ、これな。』
生気を感じられないほど目が死んでる翠に、どじょうさんを手渡す。
翠はそれに頬ずりする勢いで飛びついた。
「はぁ〜♪ どじょうさん……♪」
『……そろそろやばいなこいつ』
「おはよー！ A！」
私の前の席に座っているひなたが、ばっと手をあげて挨拶してきた。
それに『おはよ』と返して私も席に着く。
「ねーねーA！ 今日の放課後って空いてる？」
『放課後？ まあ別に会議も無いし空いてるけど……』
「それじゃあさ、軽音部室来てくんない？」
『軽音部室？ 何でだよ。』
「Aに会ってみたいって言ってる人がいてさー！」
『……良いよ、わかった。』
私がそう答えると、「やったー！」と笑うひなた。
翠は「えー……」と声をもらした。
「今日Aにバスケ部来てもらおうと思ってたのに……」
「？ 今日何か大変なの？ 人手不足とか？」
「いや、普通にだるいから……」
『私呼んで解決するのかそれは。』
「Aがいるなら普段より頑張れるかな……って思って。」
「そんな理由ならうちのAはあげません！」
「えええぇー…………」
『どんだけだるいんだよ。』
机に突っ伏して、翠はため息をつく。
運動部も大変なんだな、特に翠みたいな奴は。
『まあまた今度行ってやるから、な？』
「うん……」
「あはは、Aお姉ちゃんみたいじゃん。」
「Aがお姉ちゃんって全然想像できない……」
『翠が弟なら普通にパシるけど？』
「うわあ……」
『うわあって何だ。弟可愛がるのは姉の特権だろ〜』
「うんうん、それはそう！ でも俺はパシらせません！」
『どっちかっていうと、ひなたのほうがパシられそうだけどな。あんな溺愛してたら。』
「ゆうたくんはそんなことしないよ！」
「されててもひなたくんがパシられてると思ってない可能性もある……」
『ああ、それあるわ。』
こんなふうに無邪気に笑えるのはいつまでだろう。
革命の灯火がつくまであと少し。
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生しょうが - 澪。さん» 同感です…！楽しみにしてもらえて嬉しい限りです！更新頑張ります！ (2022年9月4日 22時) (
レス) id: 1856a8e0e6 (このIDを非表示/違反報告)
澪。(プロフ) - 司くんは丸いぐらいが可愛いですよ、😌 いつも投稿楽しみにしてます！身体には気を付けて頑張ってください〜🔥 (2022年9月4日 20時) (レス) @page38 id: ebb5373f91 (このIDを非表示/違反報告)
生しょうが - 一織さん» コメントも応援もありがとうございます！ぜひぜひ楽しんでいってください！ (2022年8月18日 22時) (レス) id: 1856a8e0e6 (このIDを非表示/違反報告)
一織(プロフ) - 続編おめでとうございます！これからも楽しみに読ませていただきますね〜！ (2022年8月18日 21時) (レス) @page4 id: a117ee3fb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：生しょうが x他1人 | 作成日時：2022年8月18日 13時
