眠すぎた朝�� ページ24
『清海A』
『………！ わっ、え、ひなた？』
「おっはよーA！ 今日の朝は随分と災難だったんだね〜！」
『……えっと、何でひなたがいるんだ？ てかここどこ？』
「普通に教室だよ。朝何かチャラそうな先輩がAおぶってきたんだー。」
『チャラそうな先輩？ 記憶にない。』
たしか今日の朝、先輩の手伝いをしてて……
校門前に行って、それから……多分ぶっ倒れた。
凛月先輩の慌てた声がまだ頭に残ってるから。
『だって真緒先輩は別にチャラくないし。凛月先輩なんて黒髪だろ？ チャラいわけない。』
「Aのチャラいの基準はガバガバってことしか俺はわかんないよ？」
『えっ、今は黒髪でもチャラいの……？』
びっくり。
それは前時代的だったんだ。
真緒先輩のこと何も言えないじゃん、私。
「Aって先輩に好かれるタイプなんだね〜、意外。」
『？ ……たしか先輩にどストレートに『嫌い』って言われた覚えがあるんだが。』
「ツンデレ？」
『うん、あの人はツンデレ。』
正直、私はよく年上に舐めた態度とるからな。
同い年とあんまり絡まなかったから、不良の時の態度がまんま年上に出てるだけなんだが。
特に佐賀美ちゃん先生みたいな大人には余計。
だから母さんにあんな心配されるんだ。
どうにかして『年上はからかいたくなる癖』なくさないと。
「あ、おはよ、清海さん。」
『おー、おはよ高峯。』
何故かとても満足そうな顔をして挨拶してくる高峯。
その高峯を見て、ひなたはいたずらに笑った。
「翠くーん、ちゃんと本人にも言わなきゃダメだよ？」
「……わかってるから。」
高峯の顔は一変して緊張した面持ちになる。
身体をこっちに向けてくるもんだから、私も慌てて高峯の方を向いた。
高峯はゆっくりカバンの中からスマホを取り出し、その画面を私に見せてくる。
『え、は？ 何だこれ、』
「これ保存したままで良い？」
『はい？ ……おいひなたくんどこに行くのかな？』
「えっとぉ、俺は多分関係ないと思うよ〜……？」
『ひなた、おまえだろこれ送ったの。』
高峯のスマホに写っていたのは、私が寝ている写真だった。
これを撮れるのはあの場にいた七人のみだが、やるのはひなたぐらいだろう。
「あわよくば待ち受けにしたいんだけど……ねえダメ？ アザラシさん。」
『誰だアザラシ！ 私は清海Aだ！』
高峯って意外と馬鹿だった。
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一織(プロフ) - 生しょうがさん» 返信ありがとうございます！！ぜひぜひこれからも応援させてください…！！ (2022年8月13日 23時) (
レス) id: a117ee3fb5 (このIDを非表示/違反報告)
生しょうが - ♡ろぉる♡さん» コメントありがとうございます！一番だなんて…！嬉しいです！これからも応援よろしくお願いします！ (2022年8月13日 18時) (レス) id: 1856a8e0e6 (このIDを非表示/違反報告)
♡ろぉる♡ - すごい好みの作品です！今までで一番好きです！更新頑張ってください！ (2022年8月13日 17時) (レス) @page26 id: fb36bde41e (このIDを非表示/違反報告)
生しょうが - 一織さん» ありがとうございます！良ければこれからも応援してくださると嬉しいです！ (2022年8月13日 11時) (レス) id: 1856a8e0e6 (このIDを非表示/違反報告)
一織(プロフ) - 初コメ失礼します、すごく好みな作品にやっと出会えました！ありがとうございます！ (2022年8月11日 23時) (レス) @page13 id: a117ee3fb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：生しょうが x他1人 | 作成日時：2022年8月11日 14時
