.. ページ11
.
しばらくすると脇のスマホが
また大音量で鳴り出した。
『めちゃくちゃうるさいんだけど。』
脇
「これやないと気付かんっちゃん。」
そう言いながらケラケラと笑い
はいはい、と脇は通話を始めた。
脇
「もうついたと？早すぎるやろ(笑)心配せんでも襲うとらんけん(笑)」
いやいや絃歩も
私を何だと思っているんだか。
着いてしまったものは仕方がないので
仕方なく部屋の番号を教える。
番号を教えると、
ものの数分でインターホンが鳴った。
脇
「来たんやない？(笑)」
『そうみたいだね。』
重い腰を上げ、
モニターを確認すると
汗を流した絃歩が立っていた。
ふぉい
「A！！」
『いや、うるさい。』
ふぉい
「脇に襲われとらん？」
脇
「いや、俺ば何や思うとーと(笑)」
ふぉい
「ヤ リチンやろ。」
脇
「お前が言うな(笑)てか、まるは？」
そう言えば
友達連れて来るとか言ってたのに
出迎えると居たのは絃歩一人。
ふぉい
「あー、あいつは女の所。」
脇
「わざわざここまで来て？(笑)」
ふぉい
「可愛い弟くんは俺の言うこと第一やけん。」
脇
「可哀想に(笑)」
まるくん、だっけ？
脇の言う通り本当可哀想。
スマホを忘れたのは絃歩の自業自得なのに
ここまでわざわざ着いてきてくれるなんて
めちゃくちゃ良い人じゃん。
『絃歩は何飲むの？』
ふぉい
「いやー俺酒弱いけん、アルコール入ってないやつで。」
『あんたホストみたいなのに酒飲めないの？』
ふぉい
「飲めん訳やないよ？Aん事襲ってしまったらいけんやろ？」
『そんな事したら着拒だ。』
ふぉい
「嘘です嘘です！怒らんでよ〜。」
絃歩には
冷蔵庫に入っていたお茶を渡し、
三人でもう一度乾杯した。
この時、
竜に再会していたら
絃歩とも、
脇とも、
こんなにも深く関わりはしなかったのに。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 153人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
るい - めっちゃ楽しみです！投稿待ってまーす！＾＾ (2019年10月22日 20時) (
レス) id: b6827fbee8 (このIDを非表示/違反報告)
おその。(プロフ) - サナさん» コメントありがとうございます。嬉しいお言葉、励みになります。気まぐれ更新になりますが応援よろしくお願いします。 (2019年10月3日 21時) (レス) id: c0294fc290 (このIDを非表示/違反報告)
おその。(プロフ) - kg19nmさん» 応援ほんと励みになります。脇くん遂に登場しました。これからも楽しんで読んで頂ければ嬉しいです。 (2019年10月3日 21時) (レス) id: c0294fc290 (このIDを非表示/違反報告)
サナ - 凄く面白いです!更新頑張って下さい!! (2019年10月2日 1時) (レス) id: a4c43c4849 (このIDを非表示/違反報告)
kg19nm(プロフ) - おその。さん» もう、最高です、まじで応援しまくりますね！楽しみにしてます！！ (2019年10月2日 0時) (レス) id: d49f66f5b5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おその。 | 作成日時：2019年9月28日 15時
