51 選手宣誓 ページ12
コツコツとヒールの音を響かせ、ミッドナイトが朝礼台に上がる。
敦は顔を赤らめ、過激なファッションに身を纏うミッドナイトから目を逸らした。
「(あんな格好学校で…)」
この世界は何でもアリなのか、と敦は思った。
「選手宣誓！」
ミッドナイトが高らかに叫ぶ。
「選手代表！ 1-A爆豪勝己！」
え、と目を見開き固まる敦。
その横を爆豪が通り過ぎた。
「(一番やりたくなさそうなのに…！)」
敦の中の爆豪勝己というイメージが崩れかける。
芥川は視線だけ爆豪に向けた。
「彼奴入試一位だからなぁ」
誰かの呟いた言葉に敦は更に目を見開く。
「(頭良いんだ…以外すぎる…！いかにも不良、って感じなのに)」
それに比べて僕は…と敦は少し落ち込んだ。
「(…彼奴一位なのか)」
負けず嫌いな芥川はAに更に勉強を教えてもらおうと意気込む。
爆豪は朝礼台に立つと、ポケットに手を突っ込み、気だるそうに言った。
「…せんせー」
少しの間。
「俺が一位になる」
「絶対やると思った！！」
切島が素早く突っ込みを入れる。
盛大なブーイングが会場を揺るがした。
「せめて跳ねの良い踏み台になってくれ」
爆豪は挑発するような視線で見回した。
尊敬する程の自尊心に、敦は若干引いた。
ふと殺意を感じて横を見る。
芥川が爆豪に負けを劣らない目力で彼を睨んでいる。
挑発されたら乗る芥川、敦は此方の勢いにも引いた。
「さーてそれじゃ早速第1種目行きましょう！」
「所謂予選！毎年此処で多くの者が
ミッドナイトの言った後、モニターが文字を映し出す。
「障害物競走…」
敦や芥川は一回もしたことが無い競技。
Aは前日にどういう種目があるか、そのルールを2人に色々教えていた。
「(確か障害物を通りながら順位を競う…)」
これからだ、雄英体育祭。
再び鳴り始めた心臓を抑えるように、敦は拳を握り締めた。
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レイン - 初コメ失礼します。体育祭どうなるのかとても楽しみです！更新待っています! (2020年8月4日 22時) (
レス) id: ab1b7dcd95 (このIDを非表示/違反報告)
Ainyami(プロフ) - コメントありがとうございます。体育祭は私も色々と楽しく考えています。これからも宜しくお願い致します。 (2019年8月24日 17時) (レス) id: c6187a3341 (このIDを非表示/違反報告)
マカロン - 体育祭、どんな展開になるのか楽しみ！更新頑張ってください!これからも応援してます！ (2019年8月24日 11時) (レス) id: ad6e6193ff (このIDを非表示/違反報告)
Ainyami(プロフ) - コメントありがとうございます。私自身もこの夢主の性格はとてもお気に入りです。これからも宜しくお願い致します。 (2019年8月24日 7時) (レス) id: c6187a3341 (このIDを非表示/違反報告)
月夜の死神(プロフ) - 続編おめでとうございます！夢主ちゃんのキャラがすごく好きです。これからも応援しています！更新頑張って下さい！ (2019年8月21日 6時) (レス) id: a397175b61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ainyami | 作成日時：2019年8月19日 20時
