［文スト］［ヒロアカ］新双黒の担当医＋ (ページ8)

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誘拐された夢主ページ8

保健室の前。

相澤は二人の姿を見つけ、声をかけた。

「おい、昨夜から清原が居ないんだが何か知らないか？」

あぁ、と敦は心当たりのある顔をする。

芥川が先に口を開いた。

「Aなら誘拐されている」

「…は？」

相澤は一拍置いて驚愕の声を上げる。

敦が慌てたように先生に説明し始めた。

「あぁえっとその。Aちゃんは分かってて態と誘拐されるっていうか、
あーもう！芥川ややこしい事言うなよ！」

「事実だろう」

火花を散らす二人に相澤が混乱したように聞いた。

「分かってて誘拐されるって…はぁ？」

芥川が敦から目を外し、相澤を見る。

「Aの異能は治癒だ。その所為でよく狙われる。」

敦がまだ芥川を睨みつけながら続けた。

「Aちゃんは狙われている事に気づくとちゃんと調べるんです。どの位の組織なのか、敵の巣が何処にあるのか。今まで犯してきた犯罪も調べるんです。」

「A一人で消せる組織な場合、態と誘拐されて中から壊す。」

流石元ポートマフィアというべきか、何ともぶっ飛んだ話に相澤は溜息をつく。

「一人だと危険だろ。お前らはついていかないのか。」

二人は殆ど心配していないようで、反対に相澤は疑問に思う程だ。

敦と芥川がそれぞれ制服のポケットから小さな機械を取り出した。

「Aちゃんは誘拐されると分かったらちゃんと僕達に伝えてから行くんです。」

「何かあった場合この機械が居場所を知らせる」

抜かりのないA。

それでも相澤は一人なのは不安になる。

「…お前らは心配じゃないのか」

二人は珍しく顔を見合わせた。