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「何だそれ」
一目見るなり一言。相澤先生もはやそれ扱いなんですね。
「あと何で抱き抱えてるんだ」
「転ぶからです」
はあと溜息をつく先生、私も全くの同感。
「個性か、心当たりは」
二人はキッパリと首を横に振る。
「いいえ」
「無い」
先生はまたも溜息をついた。
「探しとく、俺が許可する清原は暫くそいつらと一緒に行動しろ。ヒーロー基礎学は…見学だな」
「あ…」
敦はふと思いついたように片腕を出す。
異能を発動させようとしているらしい。
文字列が片腕を包み込む。
そして現れたのは何時もよりもモフモフの、爪も短い小虎の腕。
「ふっ…」
私は思わず笑った。うわ、可愛い。
敦は情けない顔をして私を見上げた。
「何これ…」
龍はひ弱な、と呟き敦に睨まれる。
「さっさと教室行け」
「分かりました。失礼します。」
相澤先生と別れ、教室へ。
「僕何か恨まれる事したかなぁ」
「無差別じゃないの」
「動きにくい…」
時間もギリギリな頃、教室につき私は躊躇なく足で開けた。
両手塞がってるから、二人がいるせいで。
扉を開けて、すでに席に着いてるクラスメイトと目が合う。
驚愕した顔で私を見て、腕にいる二人を見た。
あ、これ面倒なやつだ。
「「はぁぁぁああ！？」」
叫び声の大きさに私は顔を顰めた。煩い。
何人かガタガタと机を揺らして立ち上がる。
こっちまで小走りに来て、二人を凝視した。
「う、嘘。中島と芥川がちっちゃい。」
フニフニと頬をつつかれる二人。
龍は睨んだが大して怖くない。まあ幼児だからね。
「何か個性にかかった。上手く歩けないし、私が付き添う」
って事で早く席に座らないと相澤先生のオーラが酷い。
それに気づいた生徒は光の速さで席に戻った。
二人の席離れてるんだよね、面倒見るなら固まっててほしい。
私は取り敢えず龍の席に座り、二人を膝の上に乗せる。
それでもようやく机から二人の頭が見えるぐらいだった。
「Aちゃんこれは一寸…」
敦の顔が赤い、まあ男の子だし。
私もそれに気づかない程馬鹿じゃないし、天然でも鈍感でもない。
龍も顔を俯かせているが私は二人を無視した。
ホームルーム終わるまで待ちなさい。
自分の膝にいる二人が可愛いと少しだけ、思った。
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桜(プロフ) - 続きが速く読みたいです。 (2020年8月21日 16時) (
レス) id: f12f1a44ac (このIDを非表示/違反報告)
Ainyami(プロフ) - 鶴来 アリスさん» コメントありがとうございます。私も少ないかなぁ、なんて思いつつ書いてしまったので申し訳ないです。必要だったら書き換えます。どのくらいか、コメントして頂けると助かります。失礼しました。 (2019年10月30日 6時) (レス) id: af6958aa41 (このIDを非表示/違反報告)
鶴来 アリス(プロフ) - すみません、夢主って前世は成人してたんですよね？だとしたら預けてたお金2000万じゃ少ない気が…。いや私も相場が分からないのでどれくらいとか言えないんですけど…。。。 (2019年10月29日 15時) (レス) id: aa3614dbb5 (このIDを非表示/違反報告)
Ainyami(プロフ) - ヘルプからお問い合わせにいってもらって、アップロードについてから出来ると思います。試してみてください。描いてもらったので、できれば見たいという私の想いがあるのでお願いします。 (2019年8月20日 14時) (レス) id: c6187a3341 (このIDを非表示/違反報告)
酸素無駄遣い装置 - Ainyamiさん» すみません、イラストは出来上がっているのですが、イラログに投稿できなくて……URL化出来ないんです。ログインしないとこれ以上は投稿できないらしいです。すみません。 (2019年8月20日 12時) (レス) id: 8cc010c4ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ainyami | 作成日時：2019年5月13日 20時
