33 USJ其の四 ページ36
「轟」
声をかければ律儀にも駆け寄ってくれる。
「清原だったか？俺の名前知ってるのか」
轟は表情を変えず質問してくる。
「担当するクラスの名前くらい覚えてる」
「そうか」
少し前に相澤先生に貰った名簿を見て覚えたのだ。
一応個性も記憶しておいた。いちいち質問するのは面倒だし。
轟は半冷半燃、氷と炎を出すらしい。
便利だ。
轟はキョロキョロと周りを見回していたが、ある一点を見つめた。
「お」
轟の見ている方に目を向けると敵の塊が近づいてきている。
見たとこ雑魚ね。
さっさと片付けて二人と合流したい。
「轟、あいつら凍らせて動けなくして。」
「解った」
そう言うが否や轟の右足から氷が放たれ一直線に敵の元へ。
ヒヤリとした冷気が足元を包む。
中々強い個性ね。
私はポケットからメスを取り出す。
轟はそれをぎょっとして見たが無視した。
敵の一人の首にメスを当てる。
「質問に答えなさい。」
動けない雑魚敵は震えて頷く。
私は他の敵にも聞こえるよう少し声を大きくして続けた。
「さっさと答えないと時間が経つほど凍傷が酷くなるわよ。最初は充血、むくみ、痺れ。次に水疱。皮下組織の壊死。手足の指の脱落。」
敵の顔がどんどん青ざめていく。
「その前に私が首を掻っ切るか、低体温症で死ぬか…」
私は黒い笑みを浮かべた。
「さあ質問に答えなさい。貴方達の狙いは何。」
「お、俺らは何も知らない！」
私がメスを当てた奴が叫ぶ。
私はメスを更に突きつけた。
「ヒイッ！本当だ！」
呆れた。
溜息をついて、敵と目を合わせて睨む。
「敵の上がそんなに馬鹿じゃないことぐらいわかる。雑魚に伝える訳がない。私が知りたいのはあんた達は上に何を言われた？上の容姿ぐらい覚えてるでしょう。」
男は慌てて答えた。
「死柄木とか言う奴に言われたんだ！手の飾り付けてるやつだ。俺らは飛ばされた生徒を殺せと言われてた！死柄木はオールマイトを殺す算段があるらしい」
手の飾りを付けてる奴…相澤先生が突っ込んでいった中に居た。
あっちが本命。しかもオールマイトは急用かなんかできていない。
面倒だ。取り敢えず相澤先生が危ない。一人でボスに突っ込むのは危険。
引き返さないと。
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桜(プロフ) - 続きが速く読みたいです。 (2020年8月21日 16時) (
レス) id: f12f1a44ac (このIDを非表示/違反報告)
Ainyami(プロフ) - 鶴来 アリスさん» コメントありがとうございます。私も少ないかなぁ、なんて思いつつ書いてしまったので申し訳ないです。必要だったら書き換えます。どのくらいか、コメントして頂けると助かります。失礼しました。 (2019年10月30日 6時) (レス) id: af6958aa41 (このIDを非表示/違反報告)
鶴来 アリス(プロフ) - すみません、夢主って前世は成人してたんですよね？だとしたら預けてたお金2000万じゃ少ない気が…。いや私も相場が分からないのでどれくらいとか言えないんですけど…。。。 (2019年10月29日 15時) (レス) id: aa3614dbb5 (このIDを非表示/違反報告)
Ainyami(プロフ) - ヘルプからお問い合わせにいってもらって、アップロードについてから出来ると思います。試してみてください。描いてもらったので、できれば見たいという私の想いがあるのでお願いします。 (2019年8月20日 14時) (レス) id: c6187a3341 (このIDを非表示/違反報告)
酸素無駄遣い装置 - Ainyamiさん» すみません、イラストは出来上がっているのですが、イラログに投稿できなくて……URL化出来ないんです。ログインしないとこれ以上は投稿できないらしいです。すみません。 (2019年8月20日 12時) (レス) id: 8cc010c4ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ainyami | 作成日時：2019年5月13日 20時
