32 USJ其の三 ページ33
黒いモヤが消え、見えたのは迫る地面。
うわ、最悪。
空中でくるりと一回転し、軽い音を立てて着地。
立ち上がり、周りを見回すとどうやら土砂ゾーンらしい
インカムに手を当てた。
「敦、聞こえる？」
するとあっちから慌てふためく声と、インカム何処？！という叫びが聞こえた。
私の脳内に敦が慌てて自分の体を探している様子が浮んだ。
数秒経ってようやく見つけたらしい。
『Aちゃん！？いつの間にインカムを付けてたの…』
何時って、最初から付けておいただけなんだけど。
私はそんな事よりと敦の質問をスルーした。
「大丈夫だろうけど一応言っとく、気絶までよ、まあ骨折るぐらいならいい。血が流れるようなものは駄目。」
『うん。わかった。そっちも気を付けてってうわっ！御免切る！』
ブチッと音を立てて通話が切れる。あの慌てようから敵でも来たんだろう。
まあ敦はあまり心配していない。敦はちゃんと加減が分かる。
問題は龍だ。
インカムのボタンを押し、敦から龍に切り替える。
「龍、聞こえる？」
数秒の間、敦より早く返事が来た。
『聞こえている。何の用だA』
どうやら敵に飛ばされイラついているらしく不機嫌そうな声だった。
「殺しは駄目よ。気絶させて」
『分かっている』
「骨折るくらいまではいい、血が流れるようなものはアウト。」
「…チッ」
一発で敵を仕留めていた龍には難しいかもしれないが、やってもらうしかない。
まあそんな事もあろうかと。
「コートの隠しポケットの中、催涙弾と閃光弾二発ずつ入ってる上手く活用して。
それ使ってる間に羅生門で相手気絶させちゃいなさい」
『でかした。』
心無しか嬉しそうな龍の声を聞きながら一人の生徒が私に近づいているのを横目で見る。
轟とかいったっけな。
そろそろ終わりにしないと。
私は思わず口角を上げて言った。
「一暴れしてきなさい」
『了解』
そういう龍の口角も上がっているのだろう。
フッと笑い声が聞こえて通話が切れる。
さあ
「返り討ちにして上げて」
私は笑った。
後日談だが、その笑みが"笑う"より"嗤う"で怖かったと轟が語っていた。
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桜(プロフ) - 続きが速く読みたいです。 (2020年8月21日 16時) (
レス) id: f12f1a44ac (このIDを非表示/違反報告)
Ainyami(プロフ) - 鶴来 アリスさん» コメントありがとうございます。私も少ないかなぁ、なんて思いつつ書いてしまったので申し訳ないです。必要だったら書き換えます。どのくらいか、コメントして頂けると助かります。失礼しました。 (2019年10月30日 6時) (レス) id: af6958aa41 (このIDを非表示/違反報告)
鶴来 アリス(プロフ) - すみません、夢主って前世は成人してたんですよね？だとしたら預けてたお金2000万じゃ少ない気が…。いや私も相場が分からないのでどれくらいとか言えないんですけど…。。。 (2019年10月29日 15時) (レス) id: aa3614dbb5 (このIDを非表示/違反報告)
Ainyami(プロフ) - ヘルプからお問い合わせにいってもらって、アップロードについてから出来ると思います。試してみてください。描いてもらったので、できれば見たいという私の想いがあるのでお願いします。 (2019年8月20日 14時) (レス) id: c6187a3341 (このIDを非表示/違反報告)
酸素無駄遣い装置 - Ainyamiさん» すみません、イラストは出来上がっているのですが、イラログに投稿できなくて……URL化出来ないんです。ログインしないとこれ以上は投稿できないらしいです。すみません。 (2019年8月20日 12時) (レス) id: 8cc010c4ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ainyami | 作成日時：2019年5月13日 20時
