小悪魔な後輩くん【HC】

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ﾍﾁｬﾝ｢俺とヌナめちゃくちゃ気合うもんねぇ」



そう言って、満面の笑みを浮かべるヘチャン



｢まぁ‥」



この子、完全に酔ってるな



ｼﾞｪﾋｮﾝ｢あのさヘチャン」



ﾍﾁｬﾝ｢何ですか？」



ｼﾞｪﾋｮﾝ｢Aって、ちょっと何て言うか
バカ真面目っていうのかな」



突然どうした？


もしやジェヒョンも酔ってる？



ｼﾞｪﾋｮﾝ｢年甲斐もなく純粋なとこあるから」



あの‥‥ 年甲斐もなくは一言余計では



ｼﾞｪﾋｮﾝ｢だから、あんまからかわないでやってな」



｢ジェヒョン酔ってるでしょ」



ｼﾞｪﾋｮﾝ｢いや‥酔ってないけど」




次の瞬間



ﾍﾁｬﾝ｢大丈夫ですよ」



普段とは違い
低いトーンで話すヘチャン



ｼﾞｪﾋｮﾝ｢え？」



ﾍﾁｬﾝ｢ヒョンが心配してるようなことは絶対しないから
安心して」


ｼﾞｪﾋｮﾝ｢‥‥」


いったいどういう事？


｢あの‥」



ﾐﾘ｢すいません、遅くなりました」


｢おぉ、ミリちゃんおかえり」


ﾐﾘ｢お手洗い混んでて」


｢そうだったんだ」


ﾐﾘ｢それより何の話してたんですか？」


｢え？」


ﾐﾘ｢オッパとヘチャン
何か真剣な顔して見えたから」


ｼﾞｪﾋｮﾝ｢そう？」


｢あぁ〜 たいした話してなかったよ
途中から何言ってるかよく分かんなかったし」


ﾐﾘ｢そうなんですか」


｢２人とも、かなり酔ってるみたい」


ｼﾞｪﾋｮﾝ｢俺は酔ってないから」


｢よく言うよ
さっきから変なことばっか言ってたじゃない」


ﾐﾘ｢‥‥」



ﾍﾁｬﾝ｢ヌナっ」


｢ん？」


ﾍﾁｬﾝ｢そろそろ映画始まる時間」


｢え？」


ﾍﾁｬﾝ｢約束してたじゃん
レイトショー観に行こうって」



約束！？


そんな約束してたっけ



ﾍﾁｬﾝ｢というわけなんで、俺達
先帰りますね」



するとヘチャンはテーブルに２人分のお会計を置くと



ﾍﾁｬﾝ｢では、お疲れさまでした」



私の手を取り、そそくさと店の外へと駆け出した



｢ちょ、ちょっとヘチャン」


ﾍﾁｬﾝ｢だからドンヒョク〜」


｢いや、あのレイトショーって
そんな約束してたっけ？」


ﾍﾁｬﾝ｢いや‥‥してないよ」



キョトンとした顔でそう答えるへチャンに
呆気にとられていると



ﾍﾁｬﾝ｢俺まだ飲み足りないから
別の店で飲み直そうよ」


｢はぁ？」



ﾍﾁｬﾝ｢明日休みだし良いでしょ」


｢それは別に良いけど」



‥‥駄目だ

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