7.学校祭プログラム原稿篇、開幕 ページ8
前話の最後に掲載した文(個人情報保護のため一部変更しています)についての話になる。
*
登校明け最初の朝学活の時、学校祭が延期になるかもしれないという連絡を受けた。
中止した学校もあるらしい。
私はこの時、学校祭が普通に出来るだけでもすごくない?と思った。
…この時思った事を中心に、家に帰ってから約2時間かけて下書きし、1時間かけて自称国語が得意な母と推敲した。
締め切り間近だったため、次の日の朝1番で山田先生に出しに行った。
2時間目と3時間目の間の休み時間、まだ午前授業だった私たちは、あと1時間で帰れるね、などと話してた。
「花凛ー山田先生が呼んでるー」
盛くんに呼ばれ、廊下に出た私に山田先生から一言。
「お前、何書いてるのかわかんねえ」
私は深く傷ついた。
裏にも何か書いてあったが、読む気がしなかった。
たっくんや国語が得意な愛が見せて、と声をかけるが私はそれを無視してカバンにしまい、窓辺で黄昏れていた。
自分を全否定されたようで辛かった。
2分前着席の号令がかかっても涙が止まらず、席に座れない私に、1番席の近い朝陽ちゃんが声をかけてくれた。
私のしゃくり上げながらの説明で何とか状況がわかったのか、背中をずっとさすってくれていた。
チャイムがなったので、流石に私は席に戻った。
公民の授業だったが、思い出すと辛くて板書がとれなかった。
それを見ていた期間限定の先生が、保健室行っていいよ、と言ってくれた。
保体委員の女子が保健室まで連れて行ってくれた。
保健室に着くと、保健の先生にまずは思いっきり泣きな、と言われたので気が済むまで泣かせて頂いた。
そこから何が起きたか、順を追って説明していった。
その先生が今年のプログラム担当だったのだが、学校祭に合わせて期限を1週間延ばしてくれた。
一応受験生、全く授業に出なくても問題なので、ある程度落ち着いたら教室に戻った。
私がいない間に、期間限定の先生は「俺の顔見て気持ち悪くなっちゃったのかな…」と自虐していたらしい。
…断じてそんな事はありません。
*
「少しは落ち着いた?」
「今は山田に対して純粋な殺意しかない」
+++++
朝陽ちゃん悪者っぽくなってますが、全然です!むしろ仲良い(と私は思ってる)です!
28人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
花時雨(プロフ) - 翡翠ノ楓さん» 叫ぶ時の定番です。笑 このクラスでは日常茶飯事でした。笑って頂けて嬉しいです^ ^ (2019年7月21日 22時) (レス) id: 707381074e (このIDを非表示/違反報告)
翡翠ノ楓 - 何故に王様の耳はロバの耳って叫んだんですか…?これ読んだ時腹筋が崩壊するかと思いましたよ… (2019年6月15日 11時) (レス) id: 9a258b9a35 (このIDを非表示/違反報告)
カモミール。(プロフ) - シトロンさん» 大変失礼いたしました。今後気をつけます。 (2019年1月1日 18時) (レス) id: e321ef376e (このIDを非表示/違反報告)
シトロン - すみません。コメント欄でチャットは止めてください。サーバー落ちしてしまう恐れがあるので、お願いします。 (2019年1月1日 15時) (レス) id: d8371914fb (このIDを非表示/違反報告)
カモミール。(プロフ) - 米野花子さん» ありがとうございます! (2018年12月15日 0時) (レス) id: 3e23062850 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:花時雨(元カモミール。) | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/chamomile-7th/
作成日時:2018年11月17日 23時