先生たちに支配されるな！【実話】

39.星に願いを ページ40

他の役員と別れ、1人歩く帰り道。
横断歩道を渡ったら、由梨とすれ違ったような気がした。

そこから家までの道で私は考えていた。

少し意固地になり過ぎたかな。
練習に穴、あけちゃったのかな。
直前で雰囲気壊すとか、何やってるんだろうな。

由梨に謝ろう。

そう思った私は、携帯から由梨の家に電話をかけた。
由梨、許してくれると良いな。
見上げた空に輝いていた星に、願いを込めて。

「...もしもし」
「澤田花凛です」
「私だよ、由梨」
「ああ、由梨...ごめんね、色々と。生徒会でも色々あってさ...余裕、無かった」
「良いの、私こそごめんね」

無事、和解できた。
それから、2人で何回も同じ言葉で謝りあって。
この後、私たちは話さなかった分の穴を埋めるように、学校祭の話、生徒会の話...いろいろ話した。

「あー、花凛？綾がやたら幕間PRのCMを気にしてたから、それは連絡してあげて」
「すっかり忘れてました」

そんなところにまで被害が及んでた。
まーちゃんに、プロ意識がどうとかの話をしたが、私もクラスの劇のツートップの意識が無いんじゃなかったかな？なんか違うと思うけど。

夜空を見上げ、私はそんなことを思っていた。

＊

家に帰ってすぐ、私は綾に電話した。
綾はすぐに出てくれた。
態度が悪かったことを詫びると、気にしないで、と言われた。
台本はあるので、私は台詞を覚えるだけだ。
明日の朝、早く来ることに決めて私は電話を切った。

その後、もう1人のCM出演者である泉にメールをした。

花凛由梨と和解した。綾に電話して、CMも出ます。迷惑かけてごめんね
泉明日早く行くとかある?
花凛8時15分に学校来れる?
泉おけまるよー
花凛申し訳ありませんでした。よろしく

私はこの後、U.S.A.の練習、BGMの確認、会長挨拶の原稿の推敲、そしてCMの台詞練習をして眠りについた。

+++++
あとは由梨sideだァァ！
由梨のアバウトなメモを愛がシリアスなシリアルにヨーグルト混ぜた風(参照：先生たちに支配されるな!2【実話】番外篇・休み時間)に書き下ろし？して、泉がそれをデータ化しているという。
その作業も今どこまで進んでいるのか...

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