先生たちに支配されるな！【実話】

26.裏方篇3 愛side ページ27

私は何のつもりなのか、担任に
「習い事があるので帰ります。」
と言ってしまったのだ。反抗したかったんだな、きっと。

あいつは怒り出した。

「愛が帰る分の穴埋めはできてるの！？」

何でかわからないけど、その瞬間ブチっとキレるものがあった。

穴埋め？この劇はもともと穴だらけじゃん！！
案を出した時も、台本も、生徒に対する態度もぼこぼこな貴様が何を今更言ってんだ！？

––––––と言うのを私は直感した。そして、アイツの前で
フザけんな!!
と爆発した。
体育館から教室へ戻りたい。
教室には花凛がいるから。

「この劇なんてまとまるわけないし、無駄！！」

と叫んでいた。

その言葉が届いていたかは、よくわからない。

クラスには花凛がいた。ホッとした。
「何で愛がそんな状態になってるの？」
と聞かれた。
花凛は、クラスメイト役の子達が来るのはおかしくないけど、私がこうなるとは思っていたかったらしい。まぁ私自身もそうだ。

あの時、体育館にいた香田先生と竹内先生がやってきた。
香田先生は体育館にどうしてもの仕事が残っているらしく、すぐ行ってしまったけど。
––––––正直、この辺りの記憶は曖昧だ。
私がボロボロになりすぎて。
少し落ち着いてきてから、壮太達、野球部役の男子の声がした。

竹内先生に連れられて、旧音楽室へ向かった。
私は全部を話した。今までの劇で苦しかったこと、辛かったこと…
盛り上がっていた花凛や由梨には言えなかったことも、中にはある。
途中から、花凛も来た。今まで言わなかったことも言うことができてスッキリした。

+++++
泉です！
泉でした。

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