先生たちに支配されるな！【実話】

12.ツッパリと砂糖対応 ページ13

「ふーん、そう」

人に聞いといてなんだその態度。

「なんで私だけ聞かれなきゃいけねえんだよ」

ツッパリだな、三橋だな。
要するに会長らしからぬ行動に出ました。
今日から俺は‼知らない人ごめんなさい。

帰り学活前、あまりにもキレていた私はストレス発散にと、消しゴムを机に投げつけた。
思ったより大きな音が響き、消しゴムは愛に当たった。
愛、ごめんなさい。
あー、こんな荒れてる状態でこのまま教室掃除で南と顔合わせるのは無理だ。
そう思って、我らが班長たっくんに交渉した。

「今日掃除サボってもいいですか。給食当番で3倍働くから。無理、今彼奴の顔見るの」
「花凛が先生に何言われても良いなら」

他の班員の同意を得て、私は掃除をサボった。

＊

掃除サボった私は、激しく情緒不安定だった。
即生徒会に行き、事情を知っている悠大に助けを求めた。
既に泣いていた私を見て、悠大は直ぐ行動してくれたが、ヤクルトの奴がついてくる。
心配してくれているのか、ただの興味本位か(恐らく後者だろう)

ヤクルトも追い払い、それなりに人の少ない西玄関で2人で話してた。
手紙になった時の話、学校祭プログラム原稿、そして今回の騒動…
珍しくちゃんと、優しく話を聞いてくれた。
どのくらい珍しいかというと、この時は9月だったが明日初雪降るんじゃない？ってくらい。

私は、掃除時間目一杯、即ち15分間ずっと喋っていたらしい。
でも、悠大が聞いてくれて本当に良かった。
気持ちの整理がついた。

そして、何処か晴れやかな気持ちになった私は、生徒会室まで戻った。

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