49. 求めあう ページ49
いつの間にか着いた場所。
玄関に入ると、そのままなだれ込むようにベッドに倒れこんだ。
無我夢中で求め合った。
離れていた時間と距離を、この一瞬で全て埋め尽くしてしまうかのように、ひたすら求め合った。
古いベッドのきしむ音と、
２人の乱れる吐息、肌が重なり合う度に擦れるシーツの音。
お互いの名前を呼び合う切ない声。
それだけが響いた。
ただ求め合った。
夜が明けようとする頃、やっと口を開いた。
シム常務「お前、どうして韓国にいるんだ」
A「どうしてって、常務を探しにきたんじゃないですか」
シム常務「俺はお前を置いてきた最低な奴だぞ？」
その言葉に、今まで我慢していたものがブチッと切れた。
A「最低な奴でも会いたかったんです！どうして勝手に辞めたんですか！どうして勝手にいなくなったんですか！待ってろって言ったのに！どうして、どうして・・・」
その先は涙で言えなかった。
シム常務「悪かった」
泣いているAをギュッと抱きしめて
シム常務「会いたかった、置いていったのに、会いたくて会いたくて死にそうだった」
A「私もです」
常務は。韓国に来てからの事を話し出した。
株を持っていたので、それを運用していたとのこと。
そこで出た利益で、次の事業の模索をしていた。
そしてこの短期間で、何とか目途がついたとのこと。
シム常務「日本でもう１度やり直す」
A「お手伝いします」
シム常務「お前は専務の秘書だろうが」
A「退社してきました」
シム常務「はっ？」
A「私は今もこれからも常務の秘書です」
ポカンと口を開いて、噴き出した。
シム常務「ぷっ(笑)お前、すげぇな」
A「常務、もう私を置いていかないでください」
シム常務「ふっ(笑)いつまで常務って呼ぶんだよ」
A「そ、それは///」
シム常務「まぁ、いいさ、これからいやってほど呼ばせるから」
再び身体を重ねてきて
A「今、したばっかりです(汗)」
シム常務「俺を探しにきてくれたお礼をしなくちゃな」
A「いえ、けっ、結構です」
シム常務「敬語と呼び方が治るまで礼をしてやるよ」
A「何で、ここまできても意地悪なんですか」
シム常務「そんな俺が好きなんだろ？」
A「は・・い///もう離さないでください」
シム常務「もう離さない。というか、俺の方が離れられないくらい惚れてるけどな」
ニヤッと笑った。
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アイラ(プロフ) - お疲れ様でした。久しぶりなので 最初から読み返します！楽しみ＼(^o^)／ (2019年9月19日 1時) (
レス) id: 91caf3041c (このIDを非表示/違反報告)
マミン(プロフ) - またシム家の仲間たちの続編見たいなーって何年たっても思います^_^ (2018年11月27日 22時) (レス) id: 0cd15f1a61 (このIDを非表示/違反報告)
jumpana(プロフ) - えー！ ちゃみゆうさんだったのですか！（今頃 (^◇^;) ）本当に嬉しい驚きです。最近、ずっとそばに…を読み返していたところだったので、本当にびっくり。私の癒しです。今回も、本当に最高でした。 (2018年10月1日 23時) (レス) id: e8772f8a7c (このIDを非表示/違反報告)
makimaki(プロフ) - ゆうさん» またまた読み返して来ちゃいました(^^♪常務チャンミン最高だったぁ(((^-^)))再度！ありがとうございましたぁ(^O^) (2018年9月23日 23時) (レス) id: 15860040e0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - makimakiさん» 楽しんでくれましたか。良かった！ありがとうございました！ (2018年9月23日 16時) (レス) id: 9fc478c7b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆう | 作成日時：2018年1月9日 23時
