新たな役職 (You) ページ49
王邸を出て公主邸に戻る間ずっと考えていた
どのようにジョングクに話を切り出そうかと…
私がジョングクと再会した大雨の夜…
ジョングクは酷く憔悴していた
それはキムハリムとの別れのせいだった
2人の交際がマスコミに嗅ぎつけられ事務所が別れるようジョングクに進言し2人は別れる事になった
ジョングクはその別れによって涙するほどキムハリムの事を愛していた…
その事を打ち明けられた時私は酷く傷付いた
初恋の相手が私ではない女性を心から愛していた事が辛かった
その時の気持ちが蘇り胸が締め付けられ足が動かなくなる
今ジョングクに愛されているのは私…
心に何度そう言い聞かせても心臓の鼓動は早鐘を打ったまま…
JN「A…？」
振り返ると立っていたのはジン…
「ジン…
どうしてここに…？」
JN「ジョングクに頼まれてAの様子を見に来たんだ
ジョングクは撮影で今夜帰れるか分からないから…」
「そうなんだね…」
JN「例の事聞いたんでしょ？」
「うん…
三角関係の話だよね？」
JN「そうそう
まさかあの三角関係ごっこの話が世に出るとは思いもしなかったよ」
「本当にサブマネさんの仕業なの…？」
JN「多分ね…」
「実は複雑に絡み合った糸が見えてきたの」
JN「どういう意味…？」
「時間ある？」
JN「あるから来た」
「じゃあうちで少し話さない？」
JN「うん」
ジンを公主邸に連れて帰り全てを打ち明けた
JN「じゃあキム君はAと世子様のいとこって事？」
「恐らく間違いない」
JN「ジョングクの元カノもか…」
「うん…」
JN「辛い？」
「キムハリムという名を聞いた瞬間胸がギュッとなった
それでふと考えてしまったの
もし私が居なくなってもジョングクはあの時みたいに泣くのかな？って…」
JN「ジョングクは泣いてたんだ…？」
「泣いてた
橋の上で雨に打たれながらね…」
JN「俺がいくら言葉で表現しても上手く伝わらない気がする
だけどジョングクにとってのAは間違いなく特別な存在だよ？
もし今Aを失ったらジョングクは生きていけない…本気でそう思ってる」
「ジョングクの過去の事で心を痛めるなんて私はどうかしてるよね？
でもジンに話したら凄く楽になった
ありがとう…ジン…」
ジョングクとの辛い別れの後もそうだった
ジンは頻繁に私の元を訪れ話を聞いてくれて…
その事で救われたんだ
JN「ねぇA…？」
「ん？」
JN「俺をそばに置いてみる気はない？
女王となったAの相談役として…」
女王の相談役？
新たな役職？
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にゃんこ(プロフ) - まさかの展開に驚きました！！ヒロインちゃんが女王になるとばかり思っていたのに。まさかのグクが！！それはそれで素敵だと思いました。また更に楽しみが出来ました。いつもありがとうございます☆ (2021年7月30日 6時) (
レス) id: a21dcbeda6 (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - にゃんこさん» 雲の切れ間から月明かりが見えてきた感じの中、間もなく第三章突入です。まだ先は少し長いですがお付き合いいただけたら嬉しいです。 (2021年7月29日 18時) (レス) id: 2435145dc1 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - 更新を楽しみにまっていたので特別なご褒美をもらったぐらいに嬉しいです☆相も変わらず展開にドキドキしてしまいました。これからも楽しみにしています。 (2021年7月28日 23時) (レス) id: a21dcbeda6 (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - にゃんこさん» いつもありがとうございます！久しぶりの更新だったのでかなりドキドキでしたが少しほっとしました。続きもお楽しみいただけますように。 (2021年7月28日 14時) (レス) id: 2435145dc1 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - 今回のお話も最高でした。ついにクライマックスが迫ってるのかと思うとドキドキです。これからも楽しみにしています。 (2021年7月28日 0時) (レス) id: a21dcbeda6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソル
| 作成日時：2021年7月5日 21時
