死人に口なし (JK) ページ41
公主邸にやって来たイ尚宮と共に王邸の屋上へ向かう
その途中で世子様と合流し王邸の屋上に上がった
そこには王様と王妃様…
王「揃ったようだな
遅い時間に呼び出してすまなかった…」
世子「いえ…」
イ尚宮「王様…
チョン内官はどちらに…？」
王「間もなく到着するであろう
チョン内官が到着したら始めるとしよう」
俺たちの結婚の儀終了後に王様から今夜謎解きをするとは聞かされた
だけどその方法に関しては聞かされていない
重苦しい空気の中チョン内官の到着を待つ
月明かりの元恐ろしいほどの沈黙が続いた
そしてチョン内官が屋上に現れた
チョン内官「お待たせいたしました」
王「チョン内官…
このような時刻に離宮まで行かせてしまいすまなかった」
チョン内官「いえ…」
王「さぞかし驚いた事であろう？」
チョン内官「はい…
我が目を酷く疑いました」
微笑み合った2人…
俺とA…世子様は顔を見合わせた
何故かイ尚宮は穏やかな表情
そして王妃様はずっと蒼ざめたまま…
王「では始めるとしよう
王妃よ…心の準備は良いか？」
王妃「何の心の準備でございますか？
私は何もしてはおりませぬ」
王「まだそんな嘘を申すのか？」
王妃「私がウォル様のお命を奪ったなど…
よくそのような恐ろしい事が仰れますね？
私の潔白が証明された時…
間違いでしたではすみませぬ！」
王「案ずるな…
そのような事は断じてない」
王妃「え…？」
王「その事を一番よく知っておるのはそなた自身のはず…
いや…違うな
もう1人の当事者もよく知っておるであろう」
もう1人の当事者…
つまり亡くなられた元王妃様？
王妃「もう1人の当事者とはウォル様の事でございますか？
ですが王様…
残念ながら死人に口なしでございます」
王「死人に口なし…か…
確かにそうであろう
この世を去った者は何も訴える事は出来ぬ」
「それ故真実を語れるのは私のみ
ウォル様はもう何も語れませぬ！」
王「私はさっきも言ったはずだ
真実を教えてくれたのはウォルなのだと…
チョン内官…この者に見せてやってくれ」
チョン内官「はい…王様…」
王様は王妃様に何を見せようとしているのだろう？
チョン内官は屋上から一度消え直ぐに戻って来て…
そしてその後ろには美しい女性が立っていたんだ
月明かりに照らされたその人が誰なのかは聞かなくても直ぐに分かった
穏やかな微笑みがAのそれとよく似ていたから…
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にゃんこ(プロフ) - まさかの展開に驚きました！！ヒロインちゃんが女王になるとばかり思っていたのに。まさかのグクが！！それはそれで素敵だと思いました。また更に楽しみが出来ました。いつもありがとうございます☆ (2021年7月30日 6時) (
レス) id: a21dcbeda6 (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - にゃんこさん» 雲の切れ間から月明かりが見えてきた感じの中、間もなく第三章突入です。まだ先は少し長いですがお付き合いいただけたら嬉しいです。 (2021年7月29日 18時) (レス) id: 2435145dc1 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - 更新を楽しみにまっていたので特別なご褒美をもらったぐらいに嬉しいです☆相も変わらず展開にドキドキしてしまいました。これからも楽しみにしています。 (2021年7月28日 23時) (レス) id: a21dcbeda6 (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - にゃんこさん» いつもありがとうございます！久しぶりの更新だったのでかなりドキドキでしたが少しほっとしました。続きもお楽しみいただけますように。 (2021年7月28日 14時) (レス) id: 2435145dc1 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - 今回のお話も最高でした。ついにクライマックスが迫ってるのかと思うとドキドキです。これからも楽しみにしています。 (2021年7月28日 0時) (レス) id: a21dcbeda6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソル
| 作成日時：2021年7月5日 21時
