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慧「ここら辺とかどーよ？」
光「んー…まぁ模擬店のブースからはちょっと離れるけど…逆にいっか」
A「…。」
授業の合間、パフォーマンスの場所探しで構内をうろうろ。
ゲリラ的にやる、っていうのはあくまでも『的』なわけで、
エントリーするにはそれなりに綿密な企画書をきちんと出さないといけないみたいだった。
次の日からどんどん話は進んで…
近頃はこうやって3人でいる時間が長くなってきた。
学部棟に挟まれたその広場は青々とした芝生に覆われていて、
秋になるとドングリを落とす、大きな木があっちとこっちにひとつずつ。
確かにここは好き。
解放感があって、いつでも明るいし、
木陰を通り抜ける風はいつだって気持ちいい。
お散歩に来たのか、近所の幼稚園の子たちが無邪気に走り回るのが見えた。
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慧「Aはどう？」
A「…ここは好きだよ」
慧「じゃ、決まりじゃん」
光「機材の電源もあっちの建物から取れそうかな…よし、」
光がスマホのカメラであちこちを撮りながら広場を歩いていく。
「あー！けいせんせー！」
その時、モスグリーンのスモックを着た男の子が、すごい勢いでこっちに走ってきた。
慧「おー！大ちゃん、」
胸元に太陽のマークのアップリケ。「ありおか だいき」くん…
慧のバイト先の子かな？
彼がバイトで、大手の子ども向け音楽教室のアシスタントをしているっていうのは、最近知った。
「せんせ、何してんの？」
慧「うーんとね、べんきょ。ここ俺の学校だからね」
「えー？せんせいなのにまだがっこういってんの！？」
慧「うーん、まだ本物の先生じゃないから…」
「え！けいせんせいニセモノなの！？」
慧「や、違うぞ、どうしてそうなる」
なんだかすごい仲良しみたい。
思わず笑ったら、大ちゃん、と呼ばれたその子のどんぐりみたいな瞳がこっちを見た。
「こんにちわ！」
A「あ…こんにちわ」
「せんせー！おれネクタイかってもらった！あしたすんの！」
と思ったらもう慧の方を見てる。
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夜神月風火 - いつも楽しみに読んでます。ちゃみさんがだいすきなので、更新されるたびにうれしく思います！無理なさらず頑張ってください！ (2019年8月15日 15時) (
レス) id: d7aa5f874c (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - Twitterで２つ連載されると聞いてわくわくしながら待ってました！いつもちゃみさんの新作を見るとどんな伊野尾くんでも本当にきゅんきゅんするんです！２つ同時に連載されるのは大変かと思いますが、無理なさらないでくださいね！ずっと待ってます！ (2019年4月5日 1時) (レス) id: 06987761d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃみ
| 作成日時：2019年3月22日 0時
