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#38 ページ40

光「ってことなんだけど、どう?」

慧「いーじゃん!めっちゃおもしろそう!俺やりたい!ね、A」

A「えぇ…?でも…」


少年みたいなきらっきらの視線を2人分浴びて、私はすっかり困惑していた。



.



突然跳ね起きた光の話はこうだ。

秋のはじめの頃行われる平成祭。いわゆる文化祭。

もうすぐその平成祭への出演者のエントリーが始まる。光はこの3人で何かできないかと密かに考えていたらしい。それで、今の私たちのやり取りから『ある事』を思いついたらしく…





.





A「それって要は…ライブペインティング、みたいなことだよね…」


光「まー、ジャンルとしてはそーかな?でもいのちゃんの演奏も入るし、音楽としてのライブの要素もあるってゆーか」




慧が弾く即興の音楽に合わせて、イメージした色を私がキャンバスに描いていく。
それも、お客さんの目の前で。



慧「いーじゃん!俺ガチガチのクラシックしかやってないから、そういうのもやってみたい、経験として」



音響や映像編集に強い光が機材の用意や設営をやって、本番の様子は撮影して映像作品にしてくれる、そういうプランだった。



A「そんな、描いてるとこなんて見ても楽しいもんでもないし…一発勝負なんて…」


慧「さすがに1年でメインステージは無理っしょ?どこ狙い?」


光「路上でゲリラ的に、っていうのもアリじゃない?許可さえ降りれば」


慧「いーね!」





ぽそぽそとした私の声は、きらっきらの少年たちには届かない…。




卒業生に想像たる顔触れが並ぶ、このジャンルの中では『名門校』とされているこの大学


当然だけど平成祭にも、いろんな業界の関係者がたくさんきている。

興味を持ってもらえた子は声をかけられ、たくさんの人に作品を見てもらう機会を与えてもらったり、
そのままお仕事に繋がることだってあるらしい。


1年生だからってぽやっとはしていられない。
ここではみんなが、自分の名前を売る機会を得ようと頑張っている。


平成祭は、そういうことに関して言えば絶好の機会、とも言えるけど。




なんだかそういうところにガツガツできない自分がいて。

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設定タグ:Hey!Say!JUMP , 伊野尾慧 , 八乙女光   
作品ジャンル:恋愛
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夜神月風火 - いつも楽しみに読んでます。ちゃみさんがだいすきなので、更新されるたびにうれしく思います!無理なさらず頑張ってください! (2019年8月15日 15時) (レス) id: d7aa5f874c (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - Twitterで2つ連載されると聞いてわくわくしながら待ってました!いつもちゃみさんの新作を見るとどんな伊野尾くんでも本当にきゅんきゅんするんです!2つ同時に連載されるのは大変かと思いますが、無理なさらないでくださいね!ずっと待ってます! (2019年4月5日 1時) (レス) id: 06987761d1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちゃみ | 作成日時:2019年3月22日 0時

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