#29 ページ31
慧「っへぇ〜！こんなんオモチャじゃん、ほんとに撮れんの？」
「トイカメラだからね、まぁ画質は荒いけど逆に面白いのが撮れるよ」
慧「すっげ！っつーか裕翔マジイケメンだね！俺女だったら即付き合ってるわ〜」
裕翔「ははっ何言ってんの！おもしろいね〜いのちゃん」
.
騒がしい居酒屋の端っこで、本当に彼らとは今夜が初対面ですか？と疑いたくなるくらい、慧はすっかりこの場に馴染んでいた。
打ち上げの場所は、広い座敷の部屋がある大衆居酒屋で、
今日のライブに出ていたバンドの人たちがごちゃっと集まって騒がしく飲んでいた。
.
斜め向かいに座って慧と盛り上がっている、恐ろしくスタイルの良いモデルみたいなイケメンが、ドラムの裕翔くんで、
圭人「Aちゃん、次何飲む？」
A「あ、じゃぁ…オレンジジュースかな」
圭人「はーい」
A「ありがとう…！」
その隣でさっきから私にいろいろと気を回してくれているのがギターの圭人くん。
一番奥の席で、さっきから光とぽそぽそと会話しながらふにゃりと目尻を下げて笑ってるのがボーカルの薮くん。
…と、名前だけはちゃんと覚えた。
さっきから全然まともに会話には入れてないけど。
.
裕翔「っつーかいのちゃん、ピアノ弾けるな
今度俺らのバンドにヘルプで入ってよ」
光「おー！それ俺も言おうと思ってた！」
慧「ほぇ、俺ぇ？全然ジャンル違うけどいけるかなぁ」
裕翔「問題ないっしょ、基本はおんなじだって」
慧「そかぁ？」
.
会話を聞きながら、ステージの上に立つ慧を想像する。
実力も容姿も申し分ない彼らの中に、慧の姿はびっくりするほどしっくり来た。
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夜神月風火 - いつも楽しみに読んでます。ちゃみさんがだいすきなので、更新されるたびにうれしく思います！無理なさらず頑張ってください！ (2019年8月15日 15時) (
レス) id: d7aa5f874c (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - Twitterで２つ連載されると聞いてわくわくしながら待ってました！いつもちゃみさんの新作を見るとどんな伊野尾くんでも本当にきゅんきゅんするんです！２つ同時に連載されるのは大変かと思いますが、無理なさらないでくださいね！ずっと待ってます！ (2019年4月5日 1時) (レス) id: 06987761d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃみ
| 作成日時：2019年3月22日 0時
