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和「さすがに大丈夫じゃね?この時間だったら」
A「うん、でも、念のため」
和「そ?じゃ行くわ」
帰り道の駅で、ちょうどやってきた急行は見送ることにした。
時間的にも、場所的にも、知っている人には会いそうになかったけど。
頭にふと、あの日みた奥さんと、可愛い男の子の顔が浮かんでしまったのだ。
電車がホームにゆっくりと滑り込んで、ドアが開いた。
一歩、中に踏み出した彼は、振り返って笑った。
和「あなたも俺なんかと会ってないで、そろそろちゃんとした彼氏つくんなさいよ」
A「え…?」
和「なーんて」
ホームに発車のベルが鳴り響く。
和「…誘ってんのは俺か」
A「……。」
和「おやすみ」
彼が小さく笑った瞬間に、ドアが閉まった。
残されたホームで、だんだん小さくなる電車のランプをぼーっと見つめる。
私のことも、気持ちも全て、文字通り『置いてけぼり』にして、
都心に向かう、その日最後の急行の列車が、走り去っていく。
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雨(プロフ) - 頑張ってください!更新楽しみにしてます!できればパスワード教えてください! (2018年7月23日 13時) (レス) id: cd068f5c5f (このIDを非表示/違反報告)
涼宮 - とても面白いです!パスワードを教えてくれませんか? (2018年7月21日 21時) (レス) id: 69077a28f6 (このIDを非表示/違反報告)
かほ(プロフ) - 好きです!伊野尾さんののほほん感がよく描かれていて、リスペクト!尊敬してます。ちゃみさん、これからもゆっくりマイペースで大丈夫ですので、変わらず更新を続けて下さい!ずっと、応援します! (2018年7月18日 20時) (レス) id: 0cc6cf21ff (このIDを非表示/違反報告)
かんな(プロフ) - ちゃみさんの描く伊野尾くん大好きです、、!また更新たのしみにしてます!! (2018年7月18日 0時) (レス) id: 6d46aa0005 (このIDを非表示/違反報告)
希都 - ちゃみさん!私、こう言う切ない系のお話大好きなので、楽しく読ませて頂いてます!更新頑張って下さい! (2018年7月5日 21時) (レス) id: 6465792da0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃみ | 作成日時:2018年6月21日 20時