Chapter 1 “ムーンライト・シャドウ” ページ2
久しぶりにその夢を見て跳ね起きた。
今まさに水の中でもがいていたみたいに、体は冷たい汗で冷え切って、心臓がばくばくと音を立てていた。薄着のままで眠っていたベッドの上で、思わず自分で自分の肩をぺたりと抱いた。
時計を見る。
まだ、日付けが変わるまではだいぶある。
隣を見たら、さっきまでそこで一緒に眠っていたと思っていた人はいなかった。
A「…和くん?」
和「起きた?」
背後から聞こえた声。
シャツを着た腕が背中越しに私を抱き締めた。
A「ん…なんか変な夢…見てた」
和「夢?」
そう言って、私の首元に顔を埋めた。
どこからともなく、微かにタバコの残り香がする。
和「どんな夢?」
A「…溺れる夢」
和「溺れる?俺に?」
A「もう…!違う…!」
くすくすとした笑い声と一緒に、彼の胸元が揺れる。
振り返った途端、その唇がちゅ、と啄ばむように触れた。
和「どうだか。」
その首元には、いつのまにかネクタイがきっちりと締められている。
A「ん…」
そうかもね、溺れてるかもしれない。
少しずつ深くなっていくキスに、思わず吐息が漏れる。
もっと欲しくて彼のシャツの端っこを掴んだ瞬間に、ふと唇が離された。
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雨(プロフ) - 頑張ってください!更新楽しみにしてます!できればパスワード教えてください! (2018年7月23日 13時) (レス) id: cd068f5c5f (このIDを非表示/違反報告)
涼宮 - とても面白いです!パスワードを教えてくれませんか? (2018年7月21日 21時) (レス) id: 69077a28f6 (このIDを非表示/違反報告)
かほ(プロフ) - 好きです!伊野尾さんののほほん感がよく描かれていて、リスペクト!尊敬してます。ちゃみさん、これからもゆっくりマイペースで大丈夫ですので、変わらず更新を続けて下さい!ずっと、応援します! (2018年7月18日 20時) (レス) id: 0cc6cf21ff (このIDを非表示/違反報告)
かんな(プロフ) - ちゃみさんの描く伊野尾くん大好きです、、!また更新たのしみにしてます!! (2018年7月18日 0時) (レス) id: 6d46aa0005 (このIDを非表示/違反報告)
希都 - ちゃみさん!私、こう言う切ない系のお話大好きなので、楽しく読ませて頂いてます!更新頑張って下さい! (2018年7月5日 21時) (レス) id: 6465792da0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃみ | 作成日時:2018年6月21日 20時