エントロピー�� ページ4
次に目を開けた時、飛び込んできたのはグレーの天井だった。あらゆる体の感覚が一気に押し寄せ、後頭部がズキズキと痛んだ。
真っ白な世界から一変。カーテンに囲まれた部屋に白い服を着た女性が入ってくる。
「目が覚めましたね」
シャッ、とカーテンが閉められ白衣を着た女性は僕の下瞼を遠慮なく押し下げた。ピカピカとライトが光り目が眩む。
「CTも異常がなかったので今日は帰っても構いませんよ。ただ1週間は、激しい運動をさけて頭痛がひどかったら再度受診を」
持っていたバインダーに何かを書くと、さっさとどこかへ行ってしまった。状況が飲み込めないでいるとどこからか現れた女性と男性が、あれよあれよと言ううちに僕をワンボックスカーに押し込んだ。後頭部を打ったせいで病院に運ばれたらしいことだけが分かった。
ブルル、とエンジン音が響くと車は真っ暗なソウルの街を走って行った。僕は昨日、酒に酔って階段から落ちたはず。通りがかりの人が病院に運んでくれたんだろうか？
「あの…」と切り出す前に助手席の女性が口火を切る。
「災難だったね。もう痛いところはない？そんなに心配しなくていいよ、シグナルテストは来週だから」
「え…？何？シグナル…？」
ほら、と助手席から白い紙の束を渡される。紙にはデカデカと「boys �� planet」と書かれたロゴが印刷されていた。
「最初の評価が終わった後で不幸中の幸いと言えるかしらね。辞退は無しよ、うちの事務所はあなたにかかってるから」
長いブラウンのロングヘアを指でくるくると弄びながら、女性はミラー越しにこちらを見て笑った。何が何だかわからない。手元の紙の束をバラバラとめくった。
「なんだ…これ…」
なぜか自分の名前が書かれたプロフィールの紙に、日程表、歌の歌詞。紙をめくるたびに手汗で紙がよれていく。見たこともない文字の羅列に頭が混乱する。
「あの、これ日にちと年齢が間違ってませんか…」
ゴウン、と車が揺れる。いつの間にかソウルの街並みは消え去り真っ暗な道を車は走り続ける。
紙の上部に記載された日にちは2025年。自分の顔が印刷されたプロフィールに書かれた生年月日は合っているのに、年齢は17歳になっている。それに印刷されている顔はまだ芸能学校に通っていた時のものだ。
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cham-chi(プロフ) - moneneさん» コメントありがとうございます！嬉しいです〜！！更新が止まってすみません💦また更新しましたら読んでいただけると嬉しいです！ (10月6日 19時) (
レス) id: f6ee5427d2 (このIDを非表示/違反報告)
monene(プロフ) - コメント失礼致します。なぜ星が赤になっていないのか..!?!?驚きすぎます。ボイプラ2の作品の中で1番好きです....😍お体に気をつけて、更新していただけたらとても幸せです..! (10月6日 17時) (レス) @page22 id: 92656a7f5b (このIDを非表示/違反報告)
cham-chi(プロフ) - Sさん» コメントありがとうございます！😭読みにくい文章をそう言っていただけて本当に嬉しいです！頑張って書きますのでよろしくお願いします…！！ (10月1日 8時) (レス) id: f6ee5427d2 (このIDを非表示/違反報告)
S(プロフ) - コメント失礼します。Cham-chiさんの書かれる文章がめちゃくちゃ好みでいつも更新楽しみにさせてもらっています…！！いつも素敵なお話をありがとうございます〜！今後の更新も本当に楽しみです、お身体には気をつけて更新していただけたら幸いです🥹💘 (9月30日 18時) (レス) id: 348a8f1611 (このIDを非表示/違反報告)
cham-chi(プロフ) - アップルパイさん» まさか昔の作品を読んでくださる方がいるとは思いませんでした…！すごく嬉しいです〜！！ありがとうございます！！泣 (9月29日 8時) (レス) id: f6ee5427d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cham-chi | 作成日時：2025年9月26日 13時
