階級争奪�� ページ24
流れていた音楽を、リブヒョンが止める。一応マスクをしていたが、それでも空咳は勝手に出てくる。
「病院には行きましたし、感染る風邪じゃないので…」
「そういうことじゃないよ」
いつも柔らかい表情をしているハヌミヒョンが険しい顔をする。
(…怒ってる?)
感染しないとはいえ、ゲホゲホと咳をしている人と一緒に練習するのは皆んな嫌だったのかもしれない。ハヌミヒョンの険しい顔を見るのは初めてで心がざわつく。慌てて謝ろうとして、ハヌミヒョンが僕の口の前に指を当てた。
「謝ろうとしてる？謝ってほしいんじゃない。体調が悪い時は休んで、きちんと休んで良いパフォーマンスをしてほしいだけ」
はく、と口から空気だけが出た。
(休む?そんな時間はないのに…)
「いや、休んでる時間があったら練習したいです。感染はしないけど皆んなが気になるなら別室で練習します…っ」
順位発表式で見た、脱落を告げられた子たちの顔が思い浮かぶ。みんなの分も頑張らないといけない、そうじゃないとこの順位にいる意味がなくなる。
ようやく踊れるのに、夢を諦めなくていいのに。
「なんで休めとか言うんですか…今だって全然足りてないのに…」
ボロボロと涙が溢れた。目の前がぼやけて、床に大粒の涙が落ちていく。皆んなと別れた時もこんなに泣かなかったのに。涙が溢れて、止まらない。
「Aがダメだとか、できてないとかじゃなくてAが大事だから休んでほしいんだよ。いつか本当に体を壊しちゃうよ」
よしよし、とリブヒョンが背中をさすってくれる。背中をさする手が温かくて、なおさら涙が止まらなくなる。
「ここで立ち止まってちゃダメなのに…」
堰を切ったように、わあわあ泣いていると、練習室のドアを誰かが開けた音がした。
「ちょうどよかった〜。ジュンソヒョン、この人部屋に連れてってくださ〜い」
溢れた涙を止めようと目を擦っていると、通りかかったジュンソヒョンが現れた。「何があった？」と聞きながらハヌミヒョンが状況を説明している。
「別に体調悪くないのになんで…ってう、わ！」
「よいしょ」
ぐら、と体が傾いて一瞬にして床が見える。天地がひっくり返って「なんか懐かしいな」なんて思っていると、あっという間にジュンソヒョンの肩に担がれていた
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cham-chi(プロフ) - moneneさん» コメントありがとうございます！嬉しいです〜！！更新が止まってすみません💦また更新しましたら読んでいただけると嬉しいです！ (10月6日 19時) (
レス) id: f6ee5427d2 (このIDを非表示/違反報告)
monene(プロフ) - コメント失礼致します。なぜ星が赤になっていないのか..!?!?驚きすぎます。ボイプラ2の作品の中で1番好きです....😍お体に気をつけて、更新していただけたらとても幸せです..! (10月6日 17時) (レス) @page22 id: 92656a7f5b (このIDを非表示/違反報告)
cham-chi(プロフ) - Sさん» コメントありがとうございます！😭読みにくい文章をそう言っていただけて本当に嬉しいです！頑張って書きますのでよろしくお願いします…！！ (10月1日 8時) (レス) id: f6ee5427d2 (このIDを非表示/違反報告)
S(プロフ) - コメント失礼します。Cham-chiさんの書かれる文章がめちゃくちゃ好みでいつも更新楽しみにさせてもらっています…！！いつも素敵なお話をありがとうございます〜！今後の更新も本当に楽しみです、お身体には気をつけて更新していただけたら幸いです🥹💘 (9月30日 18時) (レス) id: 348a8f1611 (このIDを非表示/違反報告)
cham-chi(プロフ) - アップルパイさん» まさか昔の作品を読んでくださる方がいるとは思いませんでした…！すごく嬉しいです〜！！ありがとうございます！！泣 (9月29日 8時) (レス) id: f6ee5427d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cham-chi | 作成日時：2025年9月26日 13時
