第2話 ページ21
天龍寺にやってきた。意外と歩いた。先述の通りここは関ジャ○∞のメンバーゆかりのお寺だそうだ。ちなみに僕はそれには一切興味がない。興味があるのはやはり庭園だ。広大な敷地に広がる枯山水と池。想像するだけでワクワクする。庭は思った以上に絶景だった。紅葉シーズンや雪の日はもっと映えるらしい。そのタイミングで来れば良かった。釈迦如来像とかは僕しか興味がなく、彼女は庭見てるね、と言う。まあ1人で行った時にでも見ますか。なんで彼女が若干つれないのかわかった。横山くんの痕跡らしきものが1つも見当たらないからだ。僕別にそういうのがあるとは言ってないんだけどなぁ…。にしても庭園は別格だと思う。特に池のところは最高だ。彼女の機嫌を直すべく、京都随一の竹林へ向かう。竹からのフィトンチッドでなんとかなるでしょう。多分。
竹林は少し肌寒いくらい涼しく、心地がよい。見渡す限り竹、竹、竹だ。青々としている。彼女の気分は若干持ち直したようだ。話も弾んできた。よかった。さて、ここを抜けると渡月橋に出るはずだ。と思っていたがなかなか橋は見えない。やっと見えたと思ったら人が多すぎる。たしかに景色はいいが、もっとゆっくり楽しみたかった。なんかこう落ち着いて見てられない。彼女も心なしか期待が外れたような顔をしている。写真は絶対撮らせてくれない雰囲気だ。まあ今回はデジカメすら持ってきてないけど。こうなれば今回のメインに向かう他ない。いざトロッコへ。
回る順番を若干失敗したようだ。トロッコ乗り場は先ほどの車折神社からの方が近かったからだ。近くにも一応乗り場はあるが、やっぱりせっかく乗るなら最初の駅から乗りたい。
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作者名:チャルさん x他3人 | 作成日時:2020年3月30日 23時