第2話 ページ18
やっと店に着いた。席に着き、メニューを開く。やたらと美味しそうだ。バリューセットがうまい、とのことなので僕はそれにしたがう。一方の彼女はえーと、マグロでしょ、イカでしょ、あとは…、あ、イクラも欲しいわね、とわんさか乗せたがっている。食べれるのかな…。と心配しつつもとりあえず注文する。器自体が大きい。僕のはまだ普通だが、たくさんトッピングした彼女の丼はご飯が見えない。海鮮が表面を覆い尽くしている。味は普通にうまい。鮮度が高く、普段は食べないイクラも美味しく感じる。うん。うまい。とにやけていると、彼女やっぱり食べきれなかったようで、ごめんこれだけ食べて、と海鮮のなくなったご飯を渡してくる。一個くらいのけといてよ、とツッコミながしぶしぶ器を受けとる。酢飯だけってなかなかうまくないのな。海鮮と一緒に食べるから酢飯が美味しくなる、ということを身をもって感じた。たらふく食べたあとは気比神宮へ。食べ物の神様が祀られているからこのタイミングはある意味バッチリかもしれない。鳥居の存在感が半端ない。朱塗りで歴史を感じる。神社のくせにカッコ良すぎるだろ…。彼女はあまり鳥居には興味がないらしく、ずんずん先に行く。ここで一枚写真を撮る。背中とはいえ鳥居と彼女の記念すべきコラボ写真。やっと撮れた。ただ構図が気に入らない。次のチャンスを狙おう。神宮の境内はなかなかに広く、いい意味で年季の入った建物が立ち並んでいる。賽銭を入れ、お参りする。もちろんお願いは食事に関してのこと。神様がそっち方向専門なのだから当たり前だ、と個人的に納得する。もちろんおみくじは引く。また吉だ。努力すべし、だって?頑張ります。おみくじを結び、次なる場所へ進む。
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作者名:チャルさん x他3人 | 作成日時:2020年3月30日 23時