プロローグ ページ2
長年好きだった人とついに付き合うことになった。一か八か告白してみたら両思いだったらしい。オッケーされたときはホントにびっくりした。いや、まさか「私も好きでした」って…。で、その後早速近場のカフェで初デート。彼女可愛いわあ…。とニヤニヤしそうなのを抑えるのに必死でろくに喋れなかった。いや〜、リア充って最高だな…。
次の日に花火大会が近所で開催されるという情報を手に入れ、彼女に打診。即了承され、めでたく僕らは2回目のデートに繰り出すことになった。「ごめん遅くなった〜!」と片手拝みで謝る彼女は浴衣姿。思わずケータイのカメラに手が伸びる。アプリを起動し、カメラを構えて彼女の方を向くと…視界から消えていた。びっくりしてあたりを見回すと、背後に回られていた。写真撮らせて、とせがむが、「私写真嫌いなの」と断固拒否。意外だった。まさか写真嫌いだとは。ちなみに僕の趣味は写真撮影である。今日もカバンの中にデジカメを入れてシャッターチャンスを狙っているのである。もちろん彼女とのツーショットも欲しいんだけどね。2人で屋台を満喫できたし、花火は綺麗だったし楽しかったから2回目のデートも大成功ではあったけど、彼女に写真を拒まれたせいで僕の計画は総崩れ。カメラもただのおもりになってしまった。しかしツーショットがどうしても欲しい‼こうなったらどんな手を使ってでもツーショットを手に入れてやる‼
家に帰ってから今日は手を繋いでいないことに気づいた。つぎは勇気を出してみようか。
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作者名:チャルさん x他3人 | 作成日時:2020年3月30日 23時