あたためますか？ 【YG】

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伸ばした手で乾いたばかりの髪をさらりとすくってからその頭を撫でると、赤い頬と小さく笑う声。



「なんかおかしかった？」



「ユンギさんて、すごく甘いんですね……。甘くってちょっとはずかしいけど、ユンギさんの知らないところ見られるのすごく嬉しいです。それに…ふふっ、ユンギさんに頭撫でられるの好きだなって思って。よくしてくれますけど、………癖なんですか？」



「……俺、そんなにしてた？」



「初めてお弁当貰った日にも、こうやって頭ポンポンってしてくれましたよ？私が泣いちゃったからかも知れないですけど……。」



「あー、癖なのかもしれねぇわ。前にこれで勘違いさせちまったことあるから気を付けてたつもりなんだけど…。」



「………女の人、ですか？」



急に暗くなった声のトーンに、しまった、と少しあわてる。

こんなしょうもないことで俺らまでスレ違いなんてしてられない。



「あー、Aまで勘違いすんなよ？
俺昨日いたユリを妹みたいに思ってんだけど、あいつの話色々聞いてやってた時があって、それをジョングクが俺のこと彼氏だと勘違いしたってことな。そのせいだけじゃないんだろうけど、二人がしばらくスレ違いしちまった事があったから。」



「そ、そっか……。びっくりしました……。」



「あいつらも今はちゃんと付き合ってるし、なんならすげぇ仲良いよ。」



「あの二人、すごくユンギさんのこと好きですよね！昨日も送ってくれてる間、ずっとユンギさんの良いところを話してくれましたよ？(笑)…………でも、もう撫でるのは私にだけにして下さいね…？」



「あいつら……、今度メシ連れてってやろう(笑)
当たり前だろ？誰にでもする訳じゃねぇよ。可愛いこと言うなよ。……いや違うな、なんでも言ってくれ。なんでも聞くから。我慢とかそういうのは無しな？」



「んふふ、頑張ります。」



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