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ゆっくりと意識が浮上する


真っ先に見えたのは薄く照明に照らされ火の色に色づいた天井だった


まだはっきりしきらない意識のなかで回りを見渡し、俺の左枕元に何者かの気配を感じて……


A「っ!?ぅ、」


瞬間、弾かれたように距離をとろうと起き上がるが、背中の痛みがそれを許してくれない


突発的な動きに身体はほんの一瞬しかついてこれず、ほんの1メートル程度しか動くことができなかった


くそいてぇ


扇「九条!?だ、大丈夫か!?」


成る程、横にいたのはこいつだったのか


こちらに駆け寄ろうとするのを止め、なんとか座姿勢まで建て直し壁に寄りかかった


目を閉じ深呼吸していろいろ落ち着ける


よぉしちょっと痛みは引いたな?


もう痛むなよ?怖いから


そんな俺を見て何を思ったかは知らないが、扇はそっともと居た場所に座って刀をいじり始めた


俺はそれをじっと見つめる


もふもふの毛玉?がついた棒を当てて布で拭いて、また棒を当てての繰り返し


扇がもっているのは俺の刀なんだろうが、一体あの行動になんの意味があるというのだろうか


壁に背を預けながら胡座をかいてその様子を見守る


扇「なぁ、九条。聞きたいことがあるんだ」


刀から一切目を逸らさず、手の動きを止める様子も見られない


聞きたいことってなに?


まずさっきの戦いについてなのは間違いないだろう


ということは……説教か?


パッと出の訳のわからん男がなにしでかしてんだって話か?


説教なんて真っ平御免な俺は可とも不可とも言わず相手を警戒する


扇「そう固くなるな。この作業もまだまだ時間がかかる。暇潰しにでもなってほしいだけなんだ」


ふっと笑って言う扇からは確かに怒気などは感じられない


時間かかるならやらなきゃいいのに、そんな変な作業


A「……勝手にしろ」


まぁ俺も流石に二人きりで沈黙は耐え難い


長く喋るのは好きじゃないからめんどくなったら黙ってよう


扇「はは、ありがとう。……今日の出陣どうだった?」


A「………さっきも言った通りあいつらは悪くない。責めるなら俺を」


扇「そう言うことじゃなくてだな。単純に九条はどう感じた?楽しかったか?辛かったか??お前がどんな風な感想を抱いたのかを聞かせてくれないか?」


……なんだそれ、まるで親みたいなこと言いやがって


学校であったことママに教えてちょうだいボウヤってか?


あっ違うパパか


パパに教えてちょうだい?


あれ、オカマ??

お詫びとか言い訳とか→←67



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凛音 - 本当に面白いです!続きがめっちゃ気になります!頑張ってください! (9月26日 19時) (レス) @page40 id: 0943923905 (このIDを非表示/違反報告)
りす(プロフ) - 中二病の主人公!新しくて大好きです!続きとても楽しみに待っております! (7月18日 19時) (レス) @page40 id: 6cf6d64f42 (このIDを非表示/違反報告)
ぬーぬぬーぬぬー - 続きをお恵みください… (2022年11月23日 0時) (レス) @page40 id: 8435a17515 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 続きが速く見たいです (2022年9月24日 19時) (レス) @page40 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
YM - このお話大好きです!作者様の負担にならない程度に更新してくださると嬉しいです (2021年12月27日 15時) (レス) id: 0c982d92bb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りんご | 作成日時:2018年5月13日 18時

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