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A「背後を取られれば即ち敗北を」
後ろに立たれるとか冗談じゃねえ
それだけで俺の神様感が無くなる
A「醜態を晒せば即ち絶望を」
あんだけカッコつけてる俺が石にでも躓いて見ろ、格好の笑い者だぞ
俺の神様感が無くなる(2回目)
A「遅れをとれば即ち死を意味する」
どんな状態でも我ながらイタいこの性格を貫き続けなきゃいけない
できなきゃ嘲笑われる、つまり俺死ぬ
知り合いに指差して笑われても気丈でいられるほど中二病のメンタルは強くないんだ
A「夜もなにもない。気を抜くことは許されない。生きていくために必要な力だった」
いつだったか、単身赴任から帰ってきた父さんが学習参観に来た際に俺のイタい学校生活を見られてしまい、まさかクラスのやつらの前で素に戻ることもできず
以来家でもこのキャラでいるようになった
俺には気を抜ける場所なんてない
とことん神様を演じる俺マジかっこいいの
そういうもんなの
…………だからさ?
A「元より夜戦を得意とする貴様らと夜戦に強くならざるを得なかった俺とでは懸ける思いもリスクも違う。もう一度言おう。…………一緒に、するな」
お前らと!俺とじゃ!!違うの!!!
だいたいそもそも何で俺とお前らを同じ土俵の上で比べるわけ!?
俺ゴッド!君らヒューマン!!あーゆーおっけー!!??
流石にそれは俺への冒涜だと思う
神様だって怒るんですよ覚えとけ!!
腸の煮えくり返るような怒り(そうでもない)を表情には出さず彼らを睨み付ける
その時
バチンッとなにかが弾ける音がかすかに聞こえた
チビどもは皆俯いていて気づいた様子はない
なんの音だ?と不思議に思い辺りを見回す
…………え、なに、なんか空間割れてね?
空中割けてね??
え、なに、なんなの
何事かと呆けていると中から腕が出てくる
……ん?あれって敵??
さっきまで赤かったくせにいつの間にか青くなってるし
ってちょっ!
いきなり奇襲!?
背後から突如現れた敵にすんでのところで気づいたやつらは即座に飛び退き体制を建て直す
ただ一人、薬研を除いて
A「薬研、立てっ!」
さっきから膝をつき俯いたままの彼だけは襲撃に気づいていない
声を張り上げて叫ぶが俺の声は届いていないようだし……
っくそ!!
バッと地面を蹴り薬研に覆い被さるように飛び付く
直後、俺の着物の帯が鮮血と共に宙を舞った
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凛音 - 本当に面白いです!続きがめっちゃ気になります!頑張ってください! (9月26日 19時) (レス) @page40 id: 0943923905 (このIDを非表示/違反報告)
りす(プロフ) - 中二病の主人公!新しくて大好きです!続きとても楽しみに待っております! (7月18日 19時) (レス) @page40 id: 6cf6d64f42 (このIDを非表示/違反報告)
ぬーぬぬーぬぬー - 続きをお恵みください… (2022年11月23日 0時) (レス) @page40 id: 8435a17515 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 続きが速く見たいです (2022年9月24日 19時) (レス) @page40 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
YM - このお話大好きです!作者様の負担にならない程度に更新してくださると嬉しいです (2021年12月27日 15時) (レス) id: 0c982d92bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんご | 作成日時:2018年5月13日 18時