【名探偵コナン】死なないように、疑われないように２

64話 ページ19

「そうですね……そろそろお暇しておきます」


お、素直に納得してくれた感じ。


よかった…バトルにならなくて。




と、思いきや。






「そうだ、Aさん。この後時間がありましたらお茶でもどうです？」


それさっきも誘われて断ったやつだよね！？


話聞いてなかったのか沖矢昴！




「は？ですからAさんは僕のものなので」


「それではコナン君も一緒ならどうですか？」


安室さんの言葉を遮るようにして提案した沖矢さん。



急に巻き込まれたコナン君はいつもの苦笑い。




「…まずはAさんの意見を尊重するべきだと思いますが」


少し冷静になった安室さんが言う。


そんなのもちろん……



「嫌です」



に決まってるだろぉ！


こういうときにね、ハッキリ言わないとこの世界ではすぐ死んじゃうからね！


みんなもトリップしたら気をつけてね！





そうキッパリ告げると、沖矢さんとコナン君が捨てられた子犬のような目で見てきた。


二人とも可愛すぎか！



「A姉ちゃん………どうしても、ダメ？？」



グッはァ！


本当に中身は工藤新一か！？




「ダッ、ダメだから！！」




そう言うと、安室さんもすかさずフォローしてくれる。



「さっさと諦めたらどうです？沖矢さん」



「どうしてもダメ……ですか？」



この沖矢さんの表情、めっちゃレア…！


もしかして沖矢さんも幼児化した！？



ってくらい可愛いんだけど！




「美味しいお菓子もいっぱいあるよ？」


「私の淹れるコーヒーは美味しいと、巷でとても評判です」



巷！？


誰に飲ませてんの！




あぁぁっ！もう！



「っわかりました！1回だけですよ！？もう二度と誘わないでください！」



断れなくて、そう勢いで言うとパァァと効果音が付きそうな程笑顔になった二人。


お前らまじで中身が赤井さんと工藤新一とか信じられないな。

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