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ウヌはどこまでもただ優しい奴なんだ。
「交渉成立でいいのかな、チョンくん」
「……ジョングクでいいよ。
……Aさんは頭はいいけどおっちょこちょいな所が多いんだ。それに人からの好意に鈍い。もしも鷲寮の中でAさんが男に絡まれていた時は……」
「……僕は君の為にA先輩を守るよ」
「頼んだぞ、ウヌ……！」
力強く握り合った俺達の掌は、固く結ばれた。
気付けばAさんはいなくて、ウヌと2人席に戻ると既にAさんは座って勉強を始めていて。
俺の顔を見て、すぐに顔を逸らしたものの
『本見つけたって言おうと思ったけどウヌくんとジョングクくん、2人で何か楽しそうだったから先に戻ってきたの』
だって。
さぁ今度こそ勉強に集中しよう。
そしてAさんとのキス券をゲットしよう。
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「A！ジョングギとキスする約束した！？」
『に、兄さん声大きい……！ランチ中にやめてよ…！』
「僕らにはお構いなく」
「付き合ったの！？」
『付き合って、ないけど……ジョングクくんが全教科可以上なんて難しいかな、と思って』
「それはそれで酷いよ」
「兄さんは付き合う前のキスは絶対認めないからな！？」
『兄さん声が大きいから……！』
「Aさん俺が無理だと思ってたんですか！？」
『ジョングクくん……！！』
「絶対落とさない……！！燃えてきました…！」
「燃えるな！Aとのキスはさせないよ！」
『やめて……静かに食べさせて……』
「なんか面倒臭いことになってきたね(笑)」
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作者名：哺乳瓶
| 作成日時：2023年4月25日 17時
