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後日。
授業が午前で終わるからアン達とランチを食べたらテヒョンイと大広間に集まって、一緒に魔法薬学の課題をしようということになった。(羊皮紙2巻分なんて！)
ジミニも誘ったけど、蛇寮は授業が午後に一つ入ってるからそれが終わったら来るとか来ないとか。ジミニは女の子との予定と多いから色んなことで忙しいみたい。
「魔法薬学って何でこんなに覚える薬草が多いのかなあ…しかも似たような名前ばっかり」
『薬草とその効果を覚えれば、結構スムーズかも』
「それが中々覚えられないから困ってるんだよ。ねえ、縮み薬にいる物って何？」
『縮み薬は雛菊の根、萎びたイチジクでしょ。あとは死んだ芋虫と鼠の脾臓と…、んーと…！
あ！ヒルの汁！』
「うえぇ…そんなの混ぜるんだ…てかAヤは相変わらずすごいね！聞いたら何でも答えてくれる！
もしクィディッチの試験があったら俺がAヤに教えてあげられるのに」
『ありがとう(笑)』
優しいテヒョンイの笑顔に癒されていると、バタバタと走ってくる足音が聞こえた。
テヒョンイと音のする方を振り向けば、
「あ、いた！ Aヤ〜！頼むよ！一緒に勉強しよう！そして教えて〜！？」
ジミンだった。
入口から私達の元に来る途中にも男女問わず何人も振り返ってジミンの名前を呼んでいた。だけどなりふり構っていられないのか見向きもしなかった。
女の子なんか鋭く睨んで来る子も中にはいる。いやいや、睨む相手は絶対私じゃないでしょ。間違ってるよ。
贔屓目無しに顔が整っているジミンとテヒョンと関わっていれば、まぁこんなのもう慣れっこ。彼らは人を惹きつける魔法が滲み出るタイプの人間だから。なんてね。
『勉強って？魔法薬学？』
「魔法生物学！小テスト明日だったよね！？」
「ジミニ達は明日なんだ」
『そうなの』
「一緒に問題出し合おう？ね？」
ほら、思った通り。やっぱりテストの前は勉強が出来る私を頼ってくるんだから。
自慢じゃないけど、成績は最高の“優”以外は取ったことがない。1、2年生の時の学期末試験だって学年1位だった。
『今から必死に勉強すればジミナならそれなりの点数取れるよ。ファイティン』
「そんな事言わないで！ Aと勉強した時の小テストって本当に点数取れるんだよ！君教え方が上手いから！僕1人じゃ頭に入ってこないんだって！だからお願い！」
ジミニは本当に必死だ。
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作者名：哺乳瓶
| 作成日時：2023年4月18日 16時
