後ろの席のジュンフィくん (ページ9)

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ウォヌ「おはよう」

「ウォヌおはよ〜あれ？今日は本読まないの？」

ウォヌ「ん、」

「ふーん？」

いつものように朝教室に入ったはずがいつも本を読んでいるウォヌが読んでいない。

…なんかあったのかな？

自分の席に座り教科書たちを机にしまって顔を上げると私を見つめたまま何もせず動かないウォヌ。

え、怖い。

「どうしたの？何かあったの？」

ウォヌ「いや、別に」

「ならいいけど…」

別に何もないはずないじゃん！
今すごい目キョロキョロしてるけど？

「変なの〜」

と何もせずスマホをいじっているうちにウォヌはいつのまにか前を向いて机に突っ伏せて寝ていた。

ジュン「おはようAちゃん！」

「ジュンくんおはよ〜」

今日も朝からキラキラだなあ、とふわふわ他人事のように思っていると

ジュン「Aちゃん、ちょっと来て！」

と手を引かれて廊下に連れ出された。

んんん？

突然のことにびっくりしながらも付いていくと

ジュン「この子がホシ！いつも言ってる僕の虎のお友達だよ！」

ホシ「ホシです、いつもジュンがお世話になってます〜Aちゃんだよね？」

連れて来られた前にはジュンくんがよくお話してくれる例の虎の子。

ホランへー！よろしく！と出された手につられて私も出すと勢いよくブンブン振って握手してくれたホシくん。

ホシ「ジュナのこと心配だったからAちゃんたちが仲良くしてくれてるみたいでよかったよ〜！」

安心したような顔のホシくんはジュンくんの肩に手を回して、ジュンくんは嬉しそうに笑顔になった。

何かあったらいつでもカトクして！とホシくんともカトクを交換。

ちなみにアイコンは虎。スマホケースも虎。ちらっと見えたホーム画面ロック画面も虎。

そんなに虎が好きなのか笑

ホシ「ありがと！これからもジュナをよろしくねー！！」

ガオー！というポーズをしながら秒速で去っていったホシくんを見送ったあと、その場でジュンくんと一緒に笑ってしまった。

風のような人だな。笑

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