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BBQから２ヶ月が経った夏の日。
仕事も夏に入りほとんど俺がする事はなくて
職場に顔出すことはなくなってた。
｢玉森さんからなんか来てるよ｣
玉森さんと呼ぶようになった彼女。
きっと彼女なりの区切りだった。
｢おう｣
ハガキに目を通すと幸せそうにほほ笑む
玉森と知らない女の人。
“ 結婚式へのご招待 ”
と書かれており、結婚することを
今初めて知った。
｢……｣
｢玉森さん結婚するんだね｣
キッチンから
作り笑顔で覗く彼女。
｢……みたいだな｣
もう忘れたんだろ？玉森のこと。
ただ俺が敏感になってるだけなのか
ただ彼女が気になってるだけなのか
どっちかわかんねぇけど……
｢出席する？｣
｢ミツだけじゃないの？その招待状｣
｢2人だと思うぞ、聞いとくわ。｣
｢うん、別に私に気使ってるなら
やめてね？｣
｢なんで気使うの？｣
気なんか使ってないよ。
｢あ、いや……夜遅くなるとか
惟斗の事任せ切りになるからとか
そおゆうのなら気にしなくていいからってこと｣
明らかに動揺したな？今。
｢……あー……ん大丈夫。｣
2年経った今でもお互いまだ気にしていて
一生残り続ける過去。
俺が正直に立川とのこと言ったら
お前はその罪悪感から解き放たれる？
いつまでも玉森のこと気にしてられんのも
子供の影響にも悪いんだけど……
｢お前さ……｣
気づけば口が先に動いてた。
｢もうやめてくんない？そんな顔すんの。
いつまで引きずってんの？｣
ちょうど惟斗はお昼寝してたから
今だと思った。
｢こっち座れ？｣
｢ん、｣
何かを察したようでパッパっと
水気を斬り手を吹いて
テーブルの椅子に座る彼女、
もうやめようぜ、わだかまり。
何年経ったって、
このままじゃ俺ら夫婦になれねぇよ。
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作者名：みつこ | 作成日時：2018年5月19日 0時
