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｢わあ！北山さんのお子さん可愛い〜｣
二階堂が手を差し伸べて遊んでる。
横尾さんも奥さんと2人で座って
その光景を暖かく見ていた。
立川さんの所にいたガヤも
駆け足でこっちに向かってきて
営業部みんな集合。
｢おい、お前ら乾杯するぞー｣
って酔ってるであろう口調で
全員集めた。
｢えー、……堅苦しいのはやめて
これからも頑張っていきましょう！！｣
｢｢｢うぇーい！！！！｣｣｣
ってみんなで缶のにぶい音を
響かせた。
｢んまー！！北山さん！！肉食べますか？｣
って宮田が新しいお皿に肉を取り分け
渡しているのが見えていた。
｢酷だよなあ〜北山さんも｣
っていつの間にかちょっと離れたところにいた
俺の隣に来てたのはガヤと横尾さんで
｢なんで？｣
｢愛もこっちに来れないし
みづきさんだって本当は気まづいだろ｣
まあな、でも俺だって前向いてんだし
彼女自身もう何も思ってねぇよ？
｢もう何も思ってないんじゃない？
北山さんの事だからみんな前向きましょ
って事だと思うよ？｣
｢……｣
｢まあそれならいいけどな｣
って輪の中に入っていったガヤ。
その後について行った。
｢お前も食えよ？｣
｢ん、ありがとう｣
｢マンマー……マンマー｣
｢あーもうヨダレでベトベトじゃん｣
ちゃんとお母さんしてんじゃん。
耳はそっちに集中していて
みんなが喋ってる内容なんて入ってこない
｢惟斗の事見とくから、食っていいよ｣
って惟斗と呼ばれるその子を
抱きかかえ、ビールを1口飲み
こっちに近づいてきた
まじかよ……
手を伸ばしてくるその子を
今度は俺が抱きかかえ
北山さんは隣に座った。
｢……前向こうぜ。 みんなのために｣
って彼女をみる北山さん。
｢俺彼女出来たんです。
その節はご迷惑かけてすいませんでした
でも俺もう前向いてますよ｣
｢そっかそっか｣
って残ってたビールを飲み干した。
そおだよ俺だって前向いてんだ。
いつまでも過去の事引きずってちゃ
｢パパ〜｣
パパ？
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作者名：みつこ | 作成日時：2018年5月19日 0時
