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「あのね、ともの顔は視覚的に安定していて、人間が直感的に美しいと感じる黄金比率にぴったり当てはまってるの！パルテノン神殿とかミロのヴィーナス、モナリザとかも黄金比率になってるんだよ。つまりともは芸術！好みのタイプだとかそんなんじゃなくて、人間の脳が本能的に美しいと感じる顔をしてるの！」
ぐいぐいとAが安藤との距離を詰めていく。
安藤は口をひきつらせ、彼女の勢いに押されている。
思わず隣の與那城の腕を取った。
「はぁ…本当に綺麗だよね…。これを名だたる建築家や偉大な芸術家が計算に計算を重ねて創りあげたんじゃなくて、ともがご両親のDNAを元に自分で創り上げたんだよ…天才だよ…人類の奇跡…産まれてきてくれてありがとう……」
「あの、そんな大それた事してないんやけど…」
「これこそ生命の神秘…お家に連れて帰って飾りたい…なんて美しいの……」
「やめて……もうやめて……」
とうとう目の前までやってきた。
ここまでべた褒めされて平然とはしていられない。
恥ずかしいやら怖いやらで、安藤は両手で自らの顔を覆い隠した。
しかしAはその手をそっと掴んで下ろす。
つぅ、と彼の耳から顎にかけてのラインを指でなぞった。
「どうして隠すの？もったいない」
「いや、あの、A、近い…」
「いつもの事じゃん？」
たじたじになっている安藤を本田や宮里など他の練習生が面白そうに見ている中、さすがに安藤が可哀想になってきた與那城は安藤の顎にかけられたAの手をとり、彼女の行動を止めてやった。
「A、ストップ。とも困ってるでしょ？」
「困ってるともも綺麗だよ」
ばちこん、とウィンクをきめる。
しかしその後はあっさりと安藤との距離をあけ、與那城の隣に座った。
言いたいことは言えたようで、とりあえずは満足したようだ。
「いや今の何？男女逆転の少女漫画見せられてるみたいだった。Aヘンタイ」
一連の流れを見ていた事の発端、宮里がぐったりしている安藤を見ながらおかしそうに言った。
「はぁ？私は人類の思いを代弁しただけですー」
「やっば！A、相当キテるな」
「えーみんな思わないの？とものこと持って帰って飾りたいって」
「思わないに決まってるやっし」
宮里に否定され、Aは下唇を突き出し不服そうな顔をする。
そんなAを見た安藤は、その最強といわれる顔をくしゃりと歪め、どう反応すればいいのかわからない、というような何とも言えない表情をするのだった。
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uka - いやああめっちゃ面白くて、一気読みしちゃいました笑 ソルくん推しなのでソルくんとの絡み見たいです！ (2020年4月30日 23時) (
レス) id: 701fc5b087 (このIDを非表示/違反報告)
くま(プロフ) - 安藤くん出てくるたびに私も心臓がドキドキします(´；ω；`)笑 星ボタン何回も押せたらいいのに、、、、本当に最高です！！ (2020年4月18日 19時) (レス) id: 80c7c0ae45 (このIDを非表示/違反報告)
chia(プロフ) - rikoさん» わー！私もよなとも推しですー！同じ推しの方から感想もらえて嬉しすぎます(TT)設定モリモリの御都合主義なお話ですが楽しんで貰えてほっとしております…！これからも更新頑張りますね！ (2020年4月16日 13時) (レス) id: 4602b620e0 (このIDを非表示/違反報告)
chia(プロフ) - るうさん» ありがとうございます…！他の作品と比べて糖度は低いかと思いますが、それでも読んで頂けて嬉しいです、これからもよろしくお願いします！ (2020年4月16日 13時) (レス) id: 4602b620e0 (このIDを非表示/違反報告)
chia(プロフ) - くまさん» 惚れて頂けて嬉しいです……！なんだか自分でも知らないうちに安藤くんよりのお話になってきてしまっているので、これからも彼のことを素敵に書けるように頑張ります！ (2020年4月16日 12時) (レス) id: 4602b620e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：chia | 作成日時：2020年1月21日 22時
