怪盗ラストVS我々だ!Ⅵ【d!】 (ページ30)

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Ⅳ-80個目　真実ページ30

Ⅳ-46個目偽り参照。

トントンの合図でゾムとキヨが姿を消す。

シャオロンとコネシマは俺に向かって走ってきて、ショッピ君は狙撃銃を構える。

レトルト、牛沢は銃を構えながら俺の左右に移動。

ここまで0,2秒。

やっぱ凄いな、こいつら。

ハンカチをムチのように振るって伸ばす。

最初に来たのはゾムとキヨだった。

しかも真上から。

すぐさま後ろへ飛び、二人の攻撃を避ける。

が、ショッピ君が撃った弾が来て、仰け反る。

その勢いで足を上げ、ゾムとキヨを攻撃!!

一回転した後はシャオロンとコネシマが来たのでハンカチを使う。

どうやって使うのか？

それはこうする!!

ハンカチを振るってシャベルと大剣に絡める。

濡れているし、布だからまず切れない。

そのままハンカチを引っ張って二人を転ばせ、左右からの弾丸もハンカチで絡める。

そして、素早く動いてショッピ君以外を気絶させ、フィニッシュ。

「というわけ」

レアルカの脳内に直接見させた。

他の皆にはレアルカに見せたナイフでの手合わせを。

「くっ…」

「お前が見ていたナイフは俺の幻覚で、実際はずっと前からハンカチを持ってたんだ」

俺はハンカチを懐に仕舞う。

「でも…どうしてハンカチなの？Aならそれこそナイフで戦うんじゃ…」

ハルが言う。

「確かに…私と戦った時もナイフだったよね」

思い出したように呟くカクハ。

「そういえばナイフじゃないけど銃ってAの相棒じゃなかった？」

おぉ、こーすけ覚えててくれたのか。

「あぁ。俺の相棒はフリントロック式だ。でもな、ハンカチのほうが使いやすいんだよ」

俺はそう言いながら肩をすくめる。

「マジで言うてる？あれ布やん」

若干引かれながらロボロ君に言われた。

え、悲し。

「そ、そんなこと言うなよ!!ハンカチはな!!かさばらないし、濡らせばムチみたいに使えるし、刃物を絡めることもできるんだぞ!!」

俺の熱弁に誰一人味方してくれなかった。

酷い。ハンカチは偉大なのに。

「…とにかく、俺からは以上。あとはレアルカを倒せば、全て片付く」

レアルカに視線を向けると、

「…貴様に負けるのなら…この世界諸共壊してやるわ!!!!」

「!!」

膨大な力を解き放っていた。

弱ったな…こいつがこんな力をまだ持っているとは思わなかった。

けど…問題ない。

「＿＿グルッペン」

自分の幼馴染みに声をかける。

「…なんだ」

俺がこれからすることを悟ったのか、いつにも増して切羽詰まった声色だった。