怪盗ラストVS我々だ!Ⅵ【d!】 (ページ28)

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Ⅳ-78個目　ふーーーーん、プロ結果!!! ページ28

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「まぁ、これで悪魔の契約のお話は終わり。次はこいつらの相手だった実験体の成功が、どうして爆発したか、だ」

後ろへクイッと親指を向け、辺りに散らばっている肉片をレアルカに見せつける。

「あぁ、それ気になる」

ガッチさんが言った。

「何かいきなり爆発したよな。ってか僕、気付いたらあのバケモノの手から抜けてたし」

煙草を吸いながら大先生が言う。

「あれさ、俺の魔力でバケモノの手からお前らを瞬間移動させたんだ」

我々警察・怪盗・カクハ達・レアルカ「瞬間移動!!!？」

「そう、瞬間移動。かなり魔力を消費するからあんまり使いたくないんだけどね」

手に持っているナイフをクルクル回しながら俺は皆に真実を言った。

「だから、こいつらはバケモノの手から抜け出せたってわけ。そんで、爆発した理由が…」

振り向いて、一番近くにいたペ神のフランベルジュを指差す。

「これに、俺はおまじないをしたって言っただろ。自分の血を武器達にかけたんだよ。

…レアルカは、気付いてないだろうから俺が説明をするとな、実はあのバケモノ…」

再びレアルカに近付いて、下を向いているその顔を片手で無理矢理上に向ける。

「強化した武器達がバケモノに当たるとその分傷付いているんだ」

微笑みながらそう言えば、全員が驚きの声を上げた。

「せやったらなんでバケモノから血が出なかったん!？」

と、兄さん。

「そうだよ!!傷付いてたらあんなピンピンしてるわけないじゃん!!」

と、レトルト。

他にもいろいろ言われたが、何とか宥め、改めて口を開く。

「こほんっ、…まぁ、聞いてくれ。バケモノは確かに皆の武器で傷付いた。
しかし、相手は怪我を負っているにもかかわらず、ピンピンしてやがる。これは何を意味するか？それは…」

「…その場ですぐに傷が修復されたということ…？」

俺が言う前に師匠が答えてくれた。

「はい、その通りです。流石はくられ師匠。

師匠が言ったとおり、あのバケモノはその場ですぐに回復した。そこがとても優れているから、実験の成功作なんだと俺は思っている。どうだ？」

レアルカに聞いてみると、レアルカは渋々頷いた。

ふーーーーん、プロ結果!!!

心の中でガッツポーズ。

「ん？でもそれと爆発に何の関係が…？」

ザクロの疑問に、俺は隠すこと無く全て話す。