怪盗ラストVS我々だ!Ⅵ【d!】 (ページ21)

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Ⅳ-71個目　家庭事情ページ21

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「よし、レアルカ。俺は武器無いから素手でいくぞ」

構える。

「…なら、俺は剣でいく」

……。

そうですか。あなたは武器を使うんですか。

こっちは武器が無くて、その上女だというのに。

…そうか、そうか、つまり君はそんなやつなんだｎ(((

そろそろふざけてないで真面目にやろう…。

皆に怒られちゃう。

一気に距離を詰めてレアルカの股間を蹴る。

瞬間、顔を顰めて痛みに耐えるレアルカ。

「つぅッ…」

しゃがみ込んだレアルカを見下ろす。

「ははっ、悪魔も効くんだな。俺をイライラさせるからだよぉ？」

その痛みはわからないが…相当痛いらしい。

だって今まで涙流してないレアルカが初めて泣いてるんだもん。

今度グルッペン達にもやってみよ。

そんでどのくらい痛いか教えてもらお。

「くっ…A…!!!!」

急に立ち上がって剣を振り回すレアルカから距離を取る。

危なっ。

「ちょっと、刃物を振り回しちゃダメってお母さんに教えてもらわなかったの!？」

「俺に母親などいないっ!!!!」

あっ…(察し)

「…なんかごめん…そうだよな、何処の家も問題はあるもんな…そんな…そんな、家族が皆優しいっていうわけじゃ…(泣)」

「うるせぇえええええ!!!!!!!!!全ッッッ然違う!!!!俺には元からいないんだよ!!!」

…え、違うの？(素)

「てっきり、コネシマみたいな家庭事情かと…」

「何やとA!!!？」

やっべ、コネシマに聞こえてた。

「んはははははっ!!」

遠くでゾムが笑ってる。

それが戦闘で笑っているのかコネシマの家庭事情で笑っているのか俺にはわからない。

「くっそ…もういい…!!!こんな無意味な戦い、すぐに終わらせてやる!!!」

レアルカの周りに緑の炎が現れた。

彼の服が黒い軍服へと変わる。

…うげぇ…何でよりにもよってグルッペンと同じ服なんだよ。

腹立つ。

そして服の色も俺と一緒。

俺はパンパンッと手を叩く。

すると、黒かったワンピースが鮮やかな青色のイブニングドレスへと変わった。

…あはは、上半身の露出がすんごい。

「あぁー!!めっちゃ可愛い!!!」

…ルディが何か言ってる。

「えっ!？何が可愛いん!？…ってAちゃん!!」

「は!？えっろ…!!!」

「えっ、キヨ何言って…ってA!？ぶ、ブフォ…」

それに気付いた他の皆も何か言ってる。

…待って、トントンが倒れた!!!

「トントォーン!!!」

コネシマが助けに行ったから大丈夫かな。(多分)