怪盗ラストVS我々だ!Ⅵ【d!】 (ページ11)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:64,299 hit

Ⅳ-61個目　『レアルカを倒せよ』ページ11

・

「本気でいくぞ。お前だけは絶対に倒す」

レアルカがそう言ってさっきのように炎を浮かべる。

俺はそんな彼に

「あー!!ちょっと待って!!いくつか確認したい!!」

と言う。

確認は大事だからな。

「…なんだ、殺し方か？それはじっくりと痛みを味わえるように殺してやるよ」

なんて趣味の悪い奴だ!!

って、そんなことを聞きたいんじゃない。

「…お前、なんだよな？」

「何がだ」

「カクハにクスリを作れと命令したこと。
フォスを追い詰めて能力者にし、使えなくなった瞬間地震を起こして始末したこと。
ゾムとアニィの結婚式で俺がゾムを掻っ攫った時にこっそりと盗聴器を俺の服に付けたこと…。

全部、お前の仕業だろ？」

「そうだ」

…その言葉が聞けて安心した。

これで、今まで隠し続けた怒りを爆発させられる…。

「＿＿＿＿リベラシオン」

あの時とは違って優しく唱える。

蒼い炎が俺を取り巻き、服が黒いワンピースに変わる。

マントは邪魔だったから出さなかった。

ただ、代わりに追加されたものがある。

炎の中から、それは現れた。

バシッと掴み取り、一振りする。

そうすると俺を取り巻いていた炎が消えた。

「なっ…お前、それは…!!」

レアルカの目が俺の持っている物を見て大きく開く。

「パルチザンだ。懐かしいよな」

クルクルと回してレアルカに見せつける。

「何で…それがあるんだ。そのパルチザンは行方不明になっていたはず…」

「だぁーかぁーらぁーお前を倒すために準備してたって言っただろぉ？これを探してたんだよ。

最強最悪と言われていた悪魔、アインスが愛用した武器、パルチザンをな」

こっちだって丸腰でお前に挑んでるんじゃねぇ。

「殺り合おうぜ、レアルカ。ゾム達もなかなか強いが俺には足りない。
…お前が丁度良い獲物なんだ」

「お前に俺の相手が務まるかな？」

「舐めんなバーカ」

俺の安い挑発に乗ってくれたレアルカが炎を飛ばしてくる。

あ、これ皆にも当たるやつやん。

「Barrière」

呪文(？)を唱え、俺の前に大きなバリアを張る。

無事、レアルカの攻撃を防げた。

先に攻撃をしてきたのはそちらなので俺も手加減はしない。

てかする気は毛頭ないわ。

お前がフォスを殺した時点で、容赦はしないと決めた。

フォスが、落ちる寸前にお前の名前を教えてくれたから、復讐してやるって決めた。

そこで俺の身に何が起きようとも、フォスの敵は絶対討つ。

…それに、アインスにも頼まれたしな。