なめられちゃう！ ページ21
「でも、やっぱりちょっと心配なんですよね。」
「何がですか？」
「後輩みんなに敬語なんですよね？言い方は失礼なのかもしれないんですけど…なめられたりしないかなーとか…」
「あー、そうですねえ、そういう意味ではオススメしないかもしれないです。だから見習わなくていいですよ。私好きでやってるだけなので…あ、それか気になるんだったら1番最初に聞けばいいんじゃないですか？タメ語でいいかって。」
「なるほど！そうします、そうさせて頂きます。」
「Aさん、荊田さんとか大丈夫なんですか？あの人にも敬語使ってるんですよね…」
「あは、そうですねぇ、あの人がいい例かもしれません。なめられてるって言う。」
くすくすと笑うと、木村さんと三浦さんがしょんもり下に俯いた。
「よく見かけますもん…Aさんこんなにいい人なのに。」
「ありがとうございます。そんなこと言ってくれる人が2人も居るんだもの、充分ですよ。」
「う〜〜〜」
「えっ、どうしたんですか。」
「Aさんいい人すぎて泣けてきました〜〜」
「ええっ！」
くしゃぁって顔を歪める2人にびっくり。ああ、可愛いお顔なのに！そのお顔も可愛いけど！
「あれ、Aさんが2人泣かしてる〜！」
それを見てた隣の同僚くんがからかい混じりにニヤニヤこっちを見てくる始末。
「違います〜！Aさんのせいにしないでください〜〜！」
ぎっ、と同僚くんを睨む木村さん。迫力ある！同僚くんもちょっと後ろに仰け反った。うおって顔して。
「Aさぁん…」
「はい？」
「タメ語で大丈夫ですよ…？」
「私も…！」
「いいんですか？」
「勿論です！」
「え、えっとじゃぁ、改めて？よろしく…」
うふふ、って2人が満足そうに笑った。かわいい。
私もなんだか嬉しくてうふふって笑うと、向こう側の机に居た櫻井くんと目が合った。ちょっとどっきりしてしまった。そこに座ったのね。押しに負けたのかもしれない、かわいい女の子たちの中心に居る。
おくちをパクパクさせてこちらに何か訴えかけてくる櫻井くん。何、可愛い女の子たちが周りにいるんだから、やめて欲しいんだけど。気づかれて睨まれるこっちの身にもなって欲しい。
あ、と、で、な。
そう櫻井くんは口パクで伝えてきたようだった。そんなのLINEくれればいいのに。こくりと小さく頷くと、にーっ、て笑う櫻井くん。
「Aさん？どうしました？」
「え？」
「なんか、空気がふわふわしてる。」
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あま - いつも楽しく拝見させて頂いてます!!! これからも応援してます!!! 頑張ってください!!!!! 待ってます!!!!! (2020年3月18日 1時) (
レス) id: 5287825b4c (このIDを非表示/違反報告)
さおりんご(プロフ) - とても面白く、いつも胸キュンしながら読ませていただいています。陰ながら応援させて頂いてますので更新頑張ってください！ (2020年3月17日 3時) (レス) id: 27caed879b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤乃 | 作成日時：2020年2月1日 0時
