玉森くんの計画 ページ25
A「え?待って。
玉森くん、どういうこと?」
玉森「ごめん。仕事ってウソなんだ。
さっき声かけたってのもウソ。
俺が計画したの。」
A「玉森くん、何で?
計画ってどういう?」
玉森「Aちゃん、あのさ。
昨日俺が言ったこと覚えてる?」
好きだって言ってくれたことかな?
どう答えるのがいいのかな、と思ったんだけど、小さくうなずいて答えた。
玉森「あれね、熱あったせいじゃないからね。
Aちゃん、俺の気持ち忘れないで。
・・・ガヤと、ずっと仲良くね。」
A「う、うん、ありがとう?
でもあのっ?、」
玉森「二人のことさ、見届けたいなーって気もあるけど、やっぱやめとくわ。」
A「え?玉森くん、待って。
どういうこと?!」
玉森「Aちゃん、今度こそ幸せにね。
ほら、行こ。ゴンドラ動き出したみたいだよ。」
早く乗りなって、私の背中押してくれた。
係員「お客様、風が止んだので運転を再開しますね。
お一人様だけでよろしいですか?」
玉森「大丈夫です。お願いします。」
ゴンドラの扉が閉まると、ゆっくり動き出した。
下で手を振る玉森くんの姿がどんどん小さくなってく。
A「今度こそって何?
どゆこと?」
玉森くんのブレスレットに太陽があたって、小さな光を放ってた。
2118人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:たまさくら | 作成日時:2019年9月1日 17時