玉森くん ページ22
ASide
・・・太輔くんの、冷たい怒った表情が忘れられなくて。
喧嘩すると、私に向けられる視線。
切れ長の目が鋭くなるみたいな。
もう何回も見たことあるけど、なかなか慣れないの。
はぁー。眠れない。
朝4時半って早くない?!
4時前に起きないとじゃん。
うぅ、さぶ。
温泉入ってあったかかったのに、時間が経ってすっかり冷えちゃった。
・・・玉森くん。
さっき、ずっと好きだったって言ってくれた。
ずっとって、いつからだろ。
そんな、私のこと好きになるようなきっかけあったかなあ?
太輔くんと何かあると、決まって玉森くんが現れてくれて。
カッコイイのにふわっと優しくて。
泣いてる私をいつもそばで慰めてくれた。
初めて見たとき、こんな王子さまって本当にいるんだなって思ったんだったな。
なんだか私、さっきから玉森くんのことばっかり考えちゃってる//
こんな私のこと好きだなんて告白してくれたの、太輔くんのほかにいなかったからびっくりしちゃった。
明日からの仕事。
太輔くんに、玉森くんに、どんな顔してあったらいい?
二人はプロだし俳優さんだから全然平気な顔するだろうけど、私は・・・
玉森くん、早く元気になるといいな。
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作者名:たまさくら | 作成日時:2019年9月1日 17時