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第34幕 佐々城信子 ページ44

玲は太宰、国木田、敦より先に走り出した。

(貴「居た。端に寄って下さい。」

女性は頷くと玲の云う通りに端に寄った。

玲は近くにあった鉄の棒を掴み


水槽の硝子を割った。


❲ピチョン ピチョン❳

(貴「大丈夫ですか?」

(?「は、はい。」

(貴「これ、善かったら使って下さい。」

玲が女性に差し出したのは、玲が着ていた外套だ。

因みにサイズは大きいので女性も着れる。

(?「で、でも、貴方も濡れて。」

(貴「良いです。外套の方は濡れてません。使って下さい。」

(?「あ、有難う御座います。」

遠くから足音が聞こえてくる。

(敦「玲ちゃんッ!」

(貴「敦さん。...この女性も被害者の一人です。」

(敦「判ってるけど......。」


(国「阿呆か。勝手に単独で乗り込むな。前にも云ったはず......だ...ハッ。」

国木田は何かに気付いたかのように顔を真っ赤にし、後ろを向いた。

(貴「?」

(敦「どうしたんですか?国木田......さ...ん...ハッ」

敦も国木田同様に何かに気付いたかのように顔を真っ赤にし、後ろを向いた。

(貴「どうしたんですか?」

気付いていない当の本人、玲。

(太「玲ちゃん、大胆だねえ。」

(貴「はい?」

(太「自分の今の格好を見て御覧?」

(貴「何云って......///」

玲は太宰の視線を追えば、自分のシャツが透けている事に気付いた。

シャツが透けている=下着が見えている

と云うことになる。

着て隠すような服を女性に貸している。

今更返してほしいなど口が割けても云えない。

悶々と考えている玲にフワリと暖かいモノが掛かった。

(太「これ貸すよ。」

(貴「......有難う御座います///」

玲に掛かったモノは太宰の外套だった。

玲はほんのり顔を紅く染め、太宰の匂いと体温に微笑んだ。


第34幕fin

第35幕 彼の正義感→←第33幕 幽霊は苦手?



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設定タグ:文スト , 転生トリップ , 黒幕   
作品ジャンル:アニメ
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HanaHana125(プロフ) - やべっ!お母様と同じ名前になっちゃった、私の名前はなだから (4月18日 20時) (レス) @page2 id: 5152f22d97 (このIDを非表示/違反報告)
包帯少女(プロフ) - 桜紅葉さん» 有難う御座います!続編もコメントを是非! (2018年1月27日 22時) (レス) id: 7a88606d9f (このIDを非表示/違反報告)
桜紅葉 - 太宰さんがいいです! (2018年1月27日 20時) (レス) id: 54de0e772b (このIDを非表示/違反報告)
包帯少女(プロフ) - マイさん» マイさん、投票有難う御座います! (2017年9月30日 11時) (レス) id: 7a88606d9f (このIDを非表示/違反報告)
マイ(プロフ) - 投票は敦くんにお願いします! (2017年9月30日 9時) (レス) id: 84bd0e8698 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒幕 | 作成日時:2017年6月16日 6時

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